キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

問題解決

 
 問題解決の力は仕事のしかたはもちろん、人生においても、とても役にたつ力です。
 
会社でいろんな経験をさせてもらいましたが、問題解決のグローバルテキストをつくる仕事かできたこと、そのころの社長が張さんで改善やトヨタ生産方式のお話を聴く機会がたくさんあったことは、とてもラッキーだったなと思います。
 
問題解決については何度も書いてきましたが、医療を例にすると、とてもわかりやすいことに気づきました。今の新型コロナウィルス感染に対する対応もまさしく問題解決です。命に関わることは何よりも真剣です。その例とあわせて、過去の記事のブログのまとめをつくることにしました。
 
問題解決のステップは全部で8ステップ。今日は前半の3ステップのまとめです。
 

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STEP1 問題を明確化する: 
あるべき姿をえがき、ギャップがある現状をあきらかにすること。
 
あるべき姿に対して、ギャップがある現状が問題です。たとえば、体温のあるべき姿は36度前後、もし体温が37度以上あれば病気、問題です。新型コロナなら37.5度の発熱4日以上あれば、疑い濃厚となります。
 

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将来の夢をあるべき姿として描けば、今問題でないことも課題として明確化されます。そうすると、問題解決は現状の問題を解決するだけでなく、夢を達成するための力になります。

 

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STEP2 問題を層別し、問題点を特定する:
どこがわるいのかを特定し、問題の発生現場をつきとめること。
 
問題がわかると、すぐ「なぜ?」「どうやって治す?」と考え始めますが、まずやることはどこが悪いのかを特定し、発生現場をつきとめることです。
 
例えば、熱があるという症状でお医者さんに行くと、ほかにどんな症状があるのか、のどは痛いか?せきはでるか?おなかは痛いか?など状況を確認して、どこが悪いかをつきとめます。それでもわからない場合はCT、MRI、レントゲン、血液検査などありとあらゆる手法でどこが悪いかをつきとめます。また、最近の生活を聞いて、病気になったきっかけを確かめます。
 
今の新型コロナ感染でも、まずしていることは、どこで感染が起きているのか?クラスターを特定することです。
 

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細かく見て、どこが悪いのかを特定すると、どんなに高い夢や志でも、実現のための一歩をはっきりさせることができます。小さなことからコツコツと。

 

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STEP3  目標を設定する:  
いつまでに、何を、どうするのかを決める。
 
お医者さんは、どこが悪いかがわかったら、それをどの程度まで、どれくらいの時間をかけて、治せるのかを決めます。
 
エベレストに登るときは、まず、いつまでにベースキャンプに行くか、目標を決めます。目標をはっきりさせることで、やる気と行動にスイッチが入ります。目標をもつと人生が変わる。
 

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STEP4 真因を明らかにする:
なぜ悪いのかの本当の理由を特定します。
 
なぜ悪いのか?その本当の理由、真因を特定します。真因とはそれをなおせば、問題が再発しない本当の原因です。たとえば、お医者さんはどこが悪いのか?いつどんなふうに悪くなったのかを聞いて、病名を特定しますが、真因とはこの病名にあたります。
 
有名な現地現物、なぜ5回、現場に行ってなぜを繰り返して真の原因を見つけます。
 
原因を考えるというと、とにかく考えることだと思いますが、考える前に現場に行く。なぜなら、現場には頭で想像できないいろんなことがころがっているからです。なぜ?も大事ですが、その前に、現場であれ?と思って手がかりを見つけることが大事です。
 

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見つけたら、なぜ5回。刑事コロンボ、右京さん、金田一耕助、古館任三郎、名探偵と同じです。

 

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STEP5対策を立案する:
真因をなおすための対策を決め、計画を立てます。
 
真因が特定できたら、なおすための打ち手を考えます。
 
自分が思いつくことだけでなく、あらゆる手段を考えます。
 
お客様は変化しテクノロジーは進化しています。自分の思いつくことだけでは機関銃が開発されたのに白兵攻撃を繰り返すことになりかねません。お医者さんも、なんの薬を処方するのか?手術や入院をするのか?病気の過去のたくさんの治療事例も参考しますが、新薬や新しい手術器具を使って、最も効果的な治療方法を決めます。
 
手段を決めたら、誰が、いつまでにやるのか具体的な計画を立てます。
 
STEP6対策を実行する:
計画を立てたら、みんなで実行。やり切る。
 
対策の実行です。簡単でないことも多いですが、ねばり強くやりきること。お医者さんに決められたとおり薬を飲む。食事を変える。よく寝る。新型コロナなら不要不急の理由で外に出ない。一つ一つは簡単なことでも、それをきちんと続けてやるのはむずかしいものです。
 
仕事のほとんどはチームでやります。仲間を作って、力を合わせることも大事です。
 
STEP7成果を評価する:
対策の成果を評価します。ダメなら次の手を考えて繰り出します。
 
対策の結果を振り返ります。期待した成果を出たのか?出てなければ違う手を考えて、再度実行です。
 
お医者さんも処方した薬が効果があったのかどうか、期間を区切って必ず確認します。そして、効きが悪かったら量を変えたり、薬を変えたり、新たな治療を決めます。
 
最近は変化が激しく、先が読めない時代です。特に新しいことで試してみないとわからないことも多い。高速PDCA、とにかくやってみて振り返ってまたやってみるということも大切です。
 
STEP8標準化する:
対策を繰り返しできるように、誰でもできるように標準化します。
 
対策に効果があって、問題が解決したら、その対策をくりかえし、誰でもできるように標準化します。お医者さんなら、病気の治療方法を標準化して、同じ病気に同じ薬を投与できるようにします。
 
日本は真珠湾攻撃で空母を使った戦術を世界で初めて使い成功させましたが、それを標準化してさらに高めたのは米国でした。
 
そして、決めた標準をあるべき姿に向けて、さらに高い標準を決めて、問題解決をする。新しい標準を決めたら、さらに標準をあげてチャレンジする。このサイクルは永遠に続きます。
 

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人の命を救うための治療では問題解決を当たり前にやっていますが、仕事では往々にしてそのとおり行われません。なぜか?
 
おちいりやすいことのまとめです。
 

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1. そもそも、自分の仕事に当てはまらないと思ってやろうとしない。
 
自分もそうでした。これはモノづくりのノウハウだと思っていたからです。しかし、すべてのものはつくられている。そう気づいてから、すべてのことにあてはまる力だと思うようになりました。たとえば、営業なら、人の買おうという気持ちと行動をつくっています。
 
2. 本当の目的を見失ってしまうこと。
 
医療であれば、命を救うという目的を見失うことはありませんが、会社で仕事の場合、与えられた仕事をすることが目的になって、それしか考えなくなるようになってしまいがちです。自分も自分の担当の仕事のことしか考えずそうなってしまっていることが今でもあります。
 
3. 問題をありのままに見ることがむずかしい。
 
たとえば、売上が予定通りあがらないという問題が発生した場合、まず、それを問題だと思わないことも多い。一時的なこととして問題ではないと思おうとするところがあります。特に自分が関わっていることとなると、問題と認めることは難しいものです。
 
4. すぐ原因を決めつけ、どう解決するかを考えてしまう。
 
実際の世界で起きる問題、解決したい課題はすべて複雑な問題です。なのに、自分の経験や知識でわかった気になってしまう。早く解決したいというのは人間の本能かもしれません。でも、すべてのことはもつれている。まずは、もつれをほぐさないと無理やりすると、ますますもつれは強くなってしまいます。
 
5. 考えたことを全部やってしまう。こだわってやめない。そして、あきらめる。
 
そして、どこが悪いのか?なぜ悪いのかを十分に特定しないまま、思いつく限りの対策を実行してしまうということがよくあります。これは、治療に例えれば、熱がある人に対して、病気を特定しないまま、ありとあらゆる薬を投与するのと同じことです。
 
対策を実行して効果がなくてもこだわってその対策を続けることもあるし、なかったらあきらめてやめて終わりということもありますが、それは効果のない薬を飲み続けること、効果がなかったらあきらめて病気が治るのを運まかせにするのと同じことです。
 
人の命をあつかうくらいことに比べると、仕事はどこか真剣さに欠けるのかもしれません。
 
実は、人の命がかかっているという気持ちでやれば、自ずと問題解決のステップをふむことになるものです。
 
問題解決は、働き方、生き方の軸だなと思います。
 
必ず学べることはある。
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt