車
いいクルマを運転していると、目の前のささいな変化、たとえば、ちょっとした風や道の凸凹を気にせず運転することができる。すると、自ずと視線は進みたいと思っている方向へと向いていきます。希望をもって、未来に向けて生きるためのヒントを教えてくれま…
お正月のスキーには新しいクラウンで行きました。雪道でもたいへん安定していていました。それで思ったこと。体幹は大事。それは、人やスポーツも同じだなと思います。
車の性能は本当に細かなことのつみかさねで変わることを知りました。昨日書いたハイブリッドもそうでしたが、その一つ一つの工夫は、人の生き方のヒントまで教えてくれます。
ハイブリッドが生まれて約20年。その進化は数々の細かな改善で可能になりました。その改善からは、人の生き方も学ぶことができます。
レクサスが大事にする価値観に、人間中心という考え方があります。技術を人を中心に考えて使うという考え方です。それは今まで書いてきた茶道のおもてなしのような技術です。
レクサスは日本人が作ったから唯一無二になるという話を書きました。レクサスの中には日本があります。その一つがレクサスのデザインです。そこには日本独特の間の感性があります。
夫婦そろってレクサスの大ファンの方にお会いしたことがあります。奥様は昔はポルシェに乗られていたそうです。デザインはポルシェだけど、性能はレクサスねとおっしゃいました。つくっている人たちの多くが思っていることとは逆。でも、お客様の感じたこと…
商品企画、お客様にとっていい車、買いたいと思う車ってどんな車か?デザイン、乗り心地、性能、燃費、色々ありますが、こう言われてハッとしました。いい車はどんなシーンで使いたいかで決まる。
もともと風のようになりたいと言って会社に入った人ですから、車のことはそこまで好きではありませんでした。でも、もうそういうわけにはいきません。本当に好きになるために二つのことをやりました。そして、好きになりました。
我々は何を売っているのか?お客様は何を買っているのか?トヨタであれば、それはクルマでしょと思いますが、クルマというモノを買っているわけではないと思います。
全国のトヨタ店の皆さんと約50台の初代クラウンを始め、歴代の古いクラウンをよみがえらせるプロジェクト。そのプロジェクトを通じて、あらためて車の魅力、力を感じることができました。
36年間乗り続け、動かなくなってからもそのクラウンを捨てることなく保管されていたお客様がいらっしゃいました。その方にとってクラウンは分身のような存在でした。クルマってすごいなと思います。