32歳の時、初めての子供ができました。その時、曲をオーディションに出すのをやめました。
これから子供を大人になるまで養わなければならない。もうオーディションに合格したら会社を辞めるなんて無責任なことはできない。そう思ったからです。
仕事も主任に昇格して責任も増え、子育ても含めて、責任が大きくなった分、覚悟も決まったように思います。
その一方、僕の友人に、最近、子供ができたのを機に会社を辞めて起業した人がいます。
彼に理由を聞いたところ、
「子供ができたから、本当に自分がやりたいことをやる覚悟が決まった。自分は子供に自分の夢をあきらめず目指す親の背中を見せたいから。」
と答えてくれました。
同じ子供ができるという経験で、決めた行動が180度違うことにビックリしました。
また、こんな人もいます。同じ大学の軽音楽部の友人で、ロックミュージシャンになった人が35歳の時に亡くなりました。
彼は、大学時代から常に自分がやりたいことに忠実に生きていました。例えば、やりたい音楽が変わると、彼はすぐにバンドを解散して、いつのまにか新しいバンドをつくっていました。
バンドを解散すると次のメンバーが見つかるかどうかわかりません。だから、バンド解散には勇気が必要で、僕にはとてもできなかったのですが、彼にはそうした不安や躊躇が全くありませんでした。
彼はそんな風に人生を駆け抜けて、35歳の時にポックリ死んでしまいました。
ハワイでフラダンスか何かのショーを観て、感動して、あぁ〜よかったなぁ〜と言って寝たまま、死んじゃったそうです。
学生時代から、自分のやりたい瞬間を刻み続けて、早く死んじゃう人生、
子供ができた時に自分の夢を追いかける覚悟を決めた人生、
子供ができた時に、安定した生活を送ることを決めた人生。
いろんな人生があると思います。
肝心なことは、どんな人生にしろ、人の人生をうらやむことなく、自分の選択に自信と責任を持ち、前向きに楽しく生きることではないかと思います。
必ず何か学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt