キムライフ

もらったものは次の人に渡す。トヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

大規模店舗トライアルでわかったトヨタ販売網の強さの秘密

詐欺師か!と言われながらも何とかスタートした大規模店舗トライアルは、勉強になったことが、たくさんありました。
 
立地のいい店舗より、やる気がある販売店の方がいい実績をのこしたこと。
 
順番にオープンする店舗が、自分たちの目で先にオープンした店を見て、いいなと思うところをマネしながら、改善し、新しいアイデアを付け加えて、どんどん店舗が良くなっていったこと。

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そして、何より学びになったのは、トヨタ販売網の強さの秘密です。
 
詐欺師かと言われてサポートの仕方を賃料半額サポートから定額サポートに変えたことは昨日お話ししました。
 
すると、販売店のやる気がまるで変わったんです。
 
メーカーの建物を借りるはずが、自分の建物を建てることに変わったことで、オーナーの方が、こんな建物が建てたい。大きな店舗を建てるのが夢だったんだ。と言い始め、店舗づくりにすごく熱が入るようになりました。結果、トライアルは大成功します。
 
その時気づきました。それまでは販売ネットワークに見えていた各店舗はオーナーの方の財産でもあることを。
 
最初の販売店である愛知トヨタさんの前身、日の出モーターズの創業は1942年11月。その時は愛知県に一店舗。
 
トヨタ広域テリトリー制をひいており、都道府県を主たる責任地域としてトヨタ車の販売契約を結びます。この方式は、実は世界的にとてもめずらしく、世界では店舗毎に販売契約を結ぶのが一般的です。
 
愛知トヨタさんであれば、愛知県内、どこにどれだけ店舗を展開してもいいわけです。現在、愛知トヨタさんの事業所数は96カ所にのぼります。
 
戦後直後から消費者物価指数は約600倍になっていますから、愛知トヨタさんの資産は単純計算ですが、96×600で57600倍。
 
頑張れば頑張るほど、財産が増える仕組みだったわけです。
 

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日の出モータースと現在の愛知トヨタ本社
 
そこに1956年、トヨペット店を展開。複数チャネル制をスタートさせます。同じテリトリーに先発のトヨタ店とは違うオーナーで別の販売チャネルをつくりました。
 
これでテリトリー内の陣取り合戦が始まりました。結果、トヨタの店舗数はすごいスピードで増えました。
 
その後、チャネルをカローラ、ネッツ、ビスタと増やし、競争をさらに促進します。カローラ店以降は、先発チャネルのオーナーも参加しました。
 
その結果、トヨタ店トヨペット店のオーナーの方の資本はさらに拡大することになりました。
 
都道府県という広域テリトリーをお任せし、チャネルの競争で、店舗投入を加速させる。
 
そうすることで、トヨタはどこよりも早く販売ネットワークを築き、トヨタを選んでいただいたオーナーの方の資産も大きくなっていく、まさにウィンウィンの関係が、トヨタの強い販売力をつくりあげたわけです。
 
自由と競争、そして頑張ったら成果がちゃんとあがること。
 
これは企業だけでなく、人が頑張る仕組みにも相通じることだと思います。
 
このことに気づいたとき、その仕組みの素晴らしさに感動すると同時に、バブル崩壊で市場が下がり続ける時代には、新しい仕組みが必要になるなとも思いました。
 
成長がなくなったとき人が追い求める夢は何になるんだろう?という新たな疑問を考えることになりました。この続きはまた明日。
 
必ず何か学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt