詐欺師か!と言われながらも何とかスタートした大規模店舗トライアルは、勉強になったことが、たくさんありました。
立地のいい店舗より、やる気がある販売店の方がいい実績をのこしたこと。
順番にオープンする店舗が、自分たちの目で先にオープンした店を見て、いいなと思うところをマネしながら、改善し、新しいアイデアを付け加えて、どんどん店舗が良くなっていったこと。
そして、何より学びになったのは、トヨタ販売網の強さの秘密です。
詐欺師かと言われてサポートの仕方を賃料半額サポートから定額サポートに変えたことは昨日お話ししました。
すると、販売店のやる気がまるで変わったんです。
メーカーの建物を借りるはずが、自分の建物を建てることに変わったことで、オーナーの方が、こんな建物が建てたい。大きな店舗を建てるのが夢だったんだ。と言い始め、店舗づくりにすごく熱が入るようになりました。結果、トライアルは大成功します。
その時気づきました。それまでは販売ネットワークに見えていた各店舗はオーナーの方の財産でもあることを。
頑張れば頑張るほど、財産が増える仕組みだったわけです。
これでテリトリー内の陣取り合戦が始まりました。結果、トヨタの店舗数はすごいスピードで増えました。
都道府県という広域テリトリーをお任せし、チャネルの競争で、店舗投入を加速させる。
自由と競争、そして頑張ったら成果がちゃんとあがること。
これは企業だけでなく、人が頑張る仕組みにも相通じることだと思います。
このことに気づいたとき、その仕組みの素晴らしさに感動すると同時に、バブル崩壊で市場が下がり続ける時代には、新しい仕組みが必要になるなとも思いました。
成長がなくなったとき人が追い求める夢は何になるんだろう?という新たな疑問を考えることになりました。この続きはまた明日。
必ず何か学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt