上司が教えてくれた話です。
昔、販売店の社長さんに
「最近、メーカーに、私は人を殺しましたと告白し相談できる人がいなくなったなぁ〜」
と言われたそうです。
言われた時には変なことをいう人だなと思ったそうですが、後からよくその意味を考えてみます。
人は人を殺した時、「なんてことをしたんだ。すぐ自首しろ」というような人には相談はしない。
「お前のような奴がどうしてそんなことをしたんだ?何があったんだ?」とまず聞いてくれる人。
そして、ほんとうにそれが避けようがないことだと思えば、だまって海外逃亡するお金を渡してくれる。そんな人に相談をする。
そんな風に販売店と接してくれるメーカーの人が少なくなったと、その社長さんは言いたかったに違いない。
だから、
営業は、それぐらい販売店から信頼される人間にならないといけない。
それが、考えてみた結論だったと上司は教えてくれました。
では、信頼をしてもらうために必要なことは何か?
その上司はいろんな人のものの見方ができることが大事だと言われていました。
だから、みんなが思ったことを言える環境づくりをすごく気にかけておられました。
例えば、会議の時、経験豊かな人が最初に発言するとこう怒っておられました。
「君が発言したら、それが正しいということになって誰も発言できなくなるじゃないか!」
あるいは、10分でも空き時間ができれば、オフィスを歩き回って、空いてる席に突然座る。そして、その席のまわりの人たちと雑談されていました。
大事なことは、いろんな人の考え方がわかり、その人の気持ちがわかること。そのために、みんなが言いたいことを言える環境をつくること。そうやって全人格を磨くこと。
「みんな俺のいうこと、全然聞かないんだよなぁ〜」とよくうれしそうに言われてたのを思い出します。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt