キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

1日マネしたら1日のマネ。3日マネしたら3日のマネ。一生マネしたら何になる?104歳禅の達人の言葉

永平寺で一番偉い生き仏のような104才の高僧、宮崎禅師を取材したNHKスペシャルがとても面白く、強く記憶に残っています。 

毎日、坐禅をかかさず、入院時もお医者さんがやめなさいというのもきかず、坐禅をしていた方です。

この方が立松和平さんのインタビューにお答えになるのですが、それがとにかく名言のオンパレード。
 
例えば、「前後裁断」
 
過去を惜しんだり、未来に不安を感じるから、平常心が崩れる。前後を断ち切って、今に集中すれば、自ずと心おだやかになる。
 
例えば、「悟りとは平気でいられること」
 
悟りとは、何かすごい真実を知るとか、すごくかしこくなるということではなく、何があっても、平気でいられるようになること。自然がいろいろあっても必ず四季の変化を当たり前にやるように。
 
例えば、「一息一息」
 

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この言葉は以前書きましたが、人生には、結局その時その時、一息一息しかないんだと禅師はおっしゃいます。
 
一日一日を大切にするとか、今を大事にするとかよく言いますが、一息一息という言葉には、単に時間を大事にするというだけでなく、呼吸のような当たり前のことでもちゃんとするという具体的な行動が示されているところが好きです。
 
そして、その中で一番印象に残っている名言がマネの話です。禅師は問いかけます。
 
「一日マネして終わったら、一日のマネ。三日マネして終わったら、三日のマネ。では、一生マネしたら何になるか?」
 
答えは本物です。
永平寺 「104歳の禅師」・「修行の四季」 [DVD]

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歌舞伎の世界に守破離という言葉がありますが、これも同じことだと思います。

 
まず、ルールを守る、まねる。そして、ルールの目的を理解して、今度は時代の変化にあわせてルールを破る。そして最後に、ルールを気にすることなく自然に行動しても、ルールを破ることがない、むしろ、新しいルールになる。
 
長谷川三千子さんが書かれた「からごころ」には、こんな話が書かれています。

 100%マネをするということは、まず自分を完全に捨て去らないといけない。自分を残していたら、自分の体や考え方が邪魔をして、完全なマネにはならない。だから、マネをすることは本当に難しい。日本の強みの一つは、古くから、ずっとそんなマネをしてきたことだ。

 

マネには、オリジナリティがないとか、卑怯だとか、どこかマイナスイメージがあって、マネをしたがらない人も多いと思います。僕も昔はそうでした。

 
でも、考えてみれば、あのビートルズだって、エルビスプレスリーにあこがれて、エルビスプレスリーのマネをして、最初のうちは、オリジナル曲だけでなく、ロックンロールのカバーもずいぶん演奏していました。
 
トヨタ自動車だって、海外のクルマづくりを徹底してマネすることから始まりました。
 
どれだけマネしたところで、自分は自分。マネをしている自分も他の誰とも違う自分。そして、マネは突き詰めれば、本物になる。
 
自分にはできないとか、自分は違うからと思わずに、いいなと思ったら、人が面白いと言ったら、とにかくマネする。
 
その先に、新しい自分があると思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt