キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

「君がわかるものをつくれば、誰でもわかる」トヨタの問題解決グローバルテキストをつくることになる。

2004年に、営業から人材開発部に異動になりました。最初に担当したのは社員教育です。そして、
 
やってくれと言われたプロジェクトがトヨタの問題解決のグローバルテキストづくりでした。
 

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トヨタグローバル化が進み、2001年には「トヨタウェイ2001」をつくって、グローバルにトヨタの価値観を徹底する取り組みが始まっていました。でも、価値観を徹底するには、トヨタの仕事の仕方、進め方を徹底しないとダメだということになります。そんな背景から、トヨタの問題解決のグローバルテキストをつくろうということになったわけです。
 
ちょうど、ニューヨークでグローバルについて感動して帰ってきた後でした。だから、
 
この仕事はまさに、世界中の人がトヨタで夢をつかむルールを明確化する仕事になると思い、ワクワクしたのを覚えています。
 
どうして、営業からきたばかりの僕が?と思いました。でも、担当することになった理由は、営業の出身だからでした。トヨタの問題解決は、トヨタ生産方式の改善活動をするための考え方、行動のしかたをまとめたものです。
 
ものづくりが元になっている考え方なので、営業にとってはわかりにくいことも多く、
 
営業から来た君がわかるものをつくれば、誰でもわかる。グローバルにもわかるだろ」
 
と言われました。
 
どんなテキストをつくるか考えました。
 
君がわかるものをつくれと言われたので、最初は自分がわかりにくいところを詳しく説明するテキストにしようと思ってました。
 
でも、どんなテキストが欲しいか、いろんな国に行って聞いてみた答えは違ってました。
 
マニュアルにしてほしい。
 
それが答えでした。テキストをつくろうと思っていたので、マニュアルという発想はまったくありませんでした。でも、グローバルのニーズはマニュアルです。それで、テキストはマニュアル型、手順書にすることにしました。手順書にしたことは大正解だったと思います。
 
海外には、いろんな国や人種の人があつまっています。だから、海外の人は、いろんな人に正しくなにかを理解させるために何が最適な形を日本人よりよく知っています。
 
実際、手順書にすることで、わかっていると思っていることの中にも、新しい発見がありました。
 
わかっているつもりになっていることも、順番に丁寧に整理していくと全然わかっていないことに気づく。
 
この間、マネの話を書きました。一生マネしたら本物になる。マネをするには自分を捨てないといけない。そういう話です。 
このテキストづくりではそのことを実感しました。
 
何事もちゃんと理解しようと思ったら、いいとこ取りをせず、自分が頭でわかってると思うことも、自分がつまらないと思うことも、ぜんぶ順番に、しっかり勉強する。
 
そして、実際にやってみる。やってみることができなければ、過去の自分の経験に当てはめてみる。そうやって初めて理解は深まります。
 
そうやって知ることになったトヨタの問題解決。すごい考え方だと思います。
 
その考え方は、トヨタの中の営業がモノづくりの話でしょと言っている間に、様々な国、業種で姿を変えて、活用されていることを知りました。
 
セブンイレブンの死に筋管理、最近では、ベンチャーリーンスタートアップ、ビジネス書が好きで、割と読むのですが、これって、トヨタの問題解決と似てるなと思うことは少なくありません。
 
ということで、次回からは、そのトヨタの問題解決の話。トヨタの問題解決で人生を語ってみます。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt