キムライフ

もらったものは次の人に渡す。トヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

トヨタの問題解決で人生を語ってみる ステップ8 標準化する。真珠湾攻撃と終わりなき旅。

結果を達成できたら、最後のステップ。対策後の新しいプロセスを標準化します。標準化とは、誰がやっても同じ成果が繰り返し出せるルール、仕組みをつくることです。
 
標準は次の人の改善のスタートになります。次の人はさらに高いあるべき姿をかかげて、もらった標準を改善し、新しい標準をつくります。
 
次の人がほかの部署や会社で同じような仕事をしている人の場合、トヨタではそれを横展と呼びます。そして、次の人が次の世代の人のこともあるでしょう。その場合、人はそれを進化と呼びます。そうやって、時代や技術の変化を超えて、標準は進化し続けます。絶えざる改善。トヨタが強くなった大きな理由の一つです。
 
でも、実は日本人はこの標準化があまり得意ではありません。
 
職人修業や丁稚奉公では、誰でもできるようにわかりやすく書かれたルールや標準はありません。日本には、技やノウハウは、ルールや教科書で会得できるものではなく、以心伝心、親方のOJTで会得するものだという考え方があります。
 
昔、ホリエモンが寿司屋の親方と議論するバラエティ番組を見たことがあります。寿司学校を1年で卒業した寿司職人と寿司屋で10年以上修業した寿司職人との間に、技の差はあるか?という議題で大激論。
 
寿司のことはわからないし、結論もよく覚えていませんが、
標準化はとても大事だと思います。そのことを教えてくれる歴史があります。真珠湾攻撃ミッドウェー海戦です。
 
ミッドウェー海戦は、太平洋戦争で日本が負けていくキッカケになった戦いで、日本は、主力空母6隻のうち4隻を失います。
 

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負けた理由はいろいろあげられています。米軍に暗号を解読されていて、情報が筒抜けだったこと。作戦の目的が曖昧だったこと。戦いの中での判断をあやまったこと。
 
どれも大きな敗因ですが、敗因にはもう1つあると言われています。それは、空母作戦を日本軍が標準化せず、アメリカは標準化していたことです。
 
世界で空母をつかった作戦を最初に成功させたのは、日本。真珠湾攻撃が史上初の空母作戦でした。真珠湾攻撃連合艦隊司令官、山本五十六が考えた作戦です。日本は山本五十六がつくる作戦をその後も続けます。
 
一方、真珠湾攻撃で大きな損害をうけたアメリカ軍は、これからの戦いが空母中心になることを思い知りました。そして、空母でどう戦うべきかを考えます。標準化です。
 
空母は船の上にたくさんの戦闘機をのせます。したがって、船自体が攻撃したり守ったりする大砲をのせることができません。しかも、戦闘機には燃料を入れていますから、たくさんの燃料を積むことになります。つまり、空母は一旦攻撃を受けると、あっという間に沈没するということです。
 
アメリカはこの事実に気づき、新しい空母艦隊をつくります。空母のまわりにたくさんの護衛艦をつけたのです。
 
たしかに、情報がもれていたとか、作戦が悪かったとか、直接の敗因はありますが、もし、日本が山本五十六という個人に頼らずに、真珠湾作戦を標準化し、改善をしていれば、簡単に主力空母を沈没させられることも、当日の作戦の判断ミスもなかったはずです。
 
Mr.Childrenの終わりなき旅という歌が好きです。
 
高ければ高い壁の方が登った時、気持ちいいもんな。まだ限界だなんて認めちゃいないさ。終わりなき旅。
 

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終わりなき旅とは自ら新しい標準をつくり、それを超え続けること。
 
標準なくして、改善なし。改善なくして、進化なし。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt