キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

トヨタ流OJTのしかた ステップ2〜4 本人のやる気をつくり、やり切らせ、達成感をあたえる

ステップ2 本人のやる気をつくる
 
本人にとって、ちょっと難しい仕事をつくれたら、本人に仕事を付与します。一生懸命部下のためにつくった仕事を本人が同じように感じるとは限りません。仕事を付与する時に本人のやる気をつくることが必要です
 
ここでも大事なことは、本人のことをよく知ること。
 
以前、こういう研修がありました。
 
50枚くらいのカードがあります。そのカードには、どんな仕事が好きか?が書かれています。例えば、「お金がもらえる」「自由にできる」「一人で打ち込める」「みんなで頑張れる」「好きな人のために頑張る」「名誉ができる」などなど。
 
そこで、研修に参加している人が、自分がやる気になることが書かれている3枚とやる気につながらない3枚を選ぶのですが、その時選んだカードが参加している人でまるで違うのです。
 
僕のとなりの人は、やる気がでるしごとに「一人でじゃまされずに打ち込める」を選び、僕はやる気につながらない仕事にそのカードを選んでいました。逆に、彼はやる気につながらない仕事に「好きな人のために頑張る」を選び、僕は同じカードをやる気が出る仕事に選んでいました。
 
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一人一人違うとは思っていましたが、完全に反対の人がいることにはとてもびっくりしました。
 
そして、どんなことが本人のやる気につながるのかを意識しながら、その仕事の目的、自分の想いを語り、仕事を付与します。
 
あたえるのはちょっと難しい仕事ですから、部下が不安になりそうなことは、勇気づけたり、あらかじめサポートすることを伝えたりして、チャレンジに対して安心感を持ってもらえるようにすることも必要です。
 
ステップ3 やり切らせる
 
仏様の手助けの話があります。
 
ある日、リアカーに荷物を積んで運んでいる人がいました。その人が水たまりを通り過ぎようとした時、リアカーがはまってなかなか抜け出せなくなってしまいました。
 
どんなに頑張って引っ張っても抜け出せません。あとちょっとと思っても逆戻り。何回か繰り返して、もう一踏ん張りがんばった時、仏様は本人が気づかないように、そっとリアカーを押してあげます。
 
その人は自分の力で抜け出したと思います。人に助けられたとわかると、うれしいですが、ちょっと挫折感が残ってしまいます。
 
この仏様みたいに、本人が自分でやりきったと思えるような、本人に気づかれないサポートが、やり切らせ方の理想です。
 
そのためには、部下がなかなか抜け出せなくなっているかどうかを正しく判断できないといけない。
 
以前書いたように「木村さんは冷たい」なんて泣かれたら最悪です。
張さんは、管理とは見えるようにすることだと言われていました。そのことをトヨタでは目で見る管理といいます。
 
では、どうやって見えるようにしたらいいのか?
 
そのためには、普通の時、いつもの状態をきちんとつかんでおくことです。
 
例えば、あいさつ。毎朝、あいさつをしていれば、いつもと違うあいさつになれば、困っていることはわかります。
 

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机の上を普段きれいにしておくことも効果的です。机の上がちらかっているときは、たいてい仕事もこんがらがっている時です。
 
そうやって、部下の状態を見えるようにしておいて、いつもと違うなと思ったら、声をかけてみたり、質問したりして、必要ならサポートします。
 
ステップ4 達成感をあたえる
 
そうやって仕事をやり切らせることができたら、最後に本人にヤッタア〜って気持ちになってもらって、達成感、自信をつくります。
 
僕は何と言っても、みんなで大騒ぎ、打ち上げをするのが一番好きなのですが、これまた、どういうほめられ方が好きかは、人によってぜんぜん違います。
 
すごいな!やったな!とほめられるとうれしい人もいれば、大げさだと感じて、かえってしらける人もいます。そんな人には、具体的に良かったことを指摘するのがいいそうです。
 
これまた何かの研修で、どんなほめられ方、感謝のされ方が一番うれしかったかを部下に聞くことがあったのですが、その時、僕の部下はメールでありがとうと言われたのが一番うれしかったと答えました。
 
メールなんて一番気持ちが伝わらない方法だと思っていたので、めちゃくちゃびっくりして、理由を聞きました。そうすると彼女はこう教えてくれました。
 
メールでありがとうと送った時、CCにその仕事に関係している人たちがはいっていて、上司が部下に感謝していることがみんなにも伝わったこと、ありがとうがみんなから言われているみたいで、とてもうれしかったそうです。
 
なるほどな〜ととても納得したのを覚えています。
 
一人一人違う一人と向き合って、一人一人を育てるって難しいけど、新しい発見もあるし、育つ人といると楽しいし、自分も成長できるし、OJTって、ステキなことだなと思います。
 
必ず学べることある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt