キムライフ

もらったものは次の人に渡す。トヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

これからのOJT その2「子不幸を考える」OJTで未来をつくる

尊敬する上司に教わった言葉です。
 
「子不幸を考えろ」
 
親不孝という言葉はよく使いますが、子不幸という言葉はその時はじめて知りました。
 
子供は親のおかげで生きられる、そのことに感謝して、親を悲しませるようなことはしてはいけない。これが親不孝。
 
反対に、子供は親を選ぶことはできない。だから、親がダメな親だと子供はとんでもなく不幸になる。子供が不幸になるようなことを親はしてはいけない。これが子不幸です。
 

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そのことを聞いた時、そのとおりだなぁ〜と思いました。
 
もちろん親不孝はいけないけれど、親不孝で親が悲しむことはあっても生きてはいけるし、残された人生も子供に比べれば短い。
 
でも、子不幸をやると、子供はすごいトラウマを背負って長い人生をおくらなければいけなくなる。最近、児童虐待のニュースが増えていますが、本当に心が痛みます。
 
子不幸は親不孝より、もっと罪深いことです。
 
会社に入ると、部下は上司を選ぶことはできません。
 
だから、その点では親といっしょ。上司は子不幸を考えないといけないとその人は言いたかったのだと思います。
 
昔、会社員になったら、赤提灯で上司の愚痴は言わないという覚悟をしろと友達に言われた話を書きました。
会社で働く以上、一人一人はその覚悟をもって働かなきゃいけないと思います。でもその一方で、上司になったら、部下を不幸にすることだけは絶対にしないという覚悟をもつこともそれ以上に大事だと思います。
 
そして最近、子不幸でもう一つ思うようになったことがあります。
 
自分の長男が昨年就職しました。次男は今大学生です。
僕はあと10年くらいでリタイアですが、息子たちはあと40年は働きます。
 
すると、子不幸を考えるということは、40年後の会社のことを考えて仕事をするということになります。
 
特に、今は自動車産業にとって、100年に一度の大転換期と言われています。 
 
いま、責任ある立場にいる人たちが、5、6年先のことしか考えず、先輩たちがつくってくれたレールの上でしか頑張らず、将来を作ることをしなければ、今働く若い人たちは職を失うことになってしまうかもしれません。
 
そうなったら、先輩からもらったものを次の人にわたすことなく、もらったまま終わることになります。
 
本当に子不幸を考えると、今、苦労して、多くの人が嫌がることも、将来のためにあえてやらなければならない。もらったものを未来に続くものにして、わたす。もし、未来に続くカタチを完成することができず、道半ばなら、志と残った道のりをわたす。
 
それは、OJTで未来をつくるということだと思います。
 
強い会社は家族のようだといいます。トヨタも大きくなっても家族のような風土が残る会社です。子不幸を考えるリーダーが集まる会社は強いと思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt