キムライフ

もらったものは次の人に渡す。トヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

トヨタって、新幹線に似てるなぁと思うわけ。トヨタの経営のしくみ。

トヨタには、方針管理と日常管理という仕組みがあります。
 
日常管理は繰り返しする仕事の管理です。
 
繰り返しする仕事で大事なことは、品質と改善です。だから、日常管理では、目で見る管理て仕事の成果をチェックし、異常値が出たら、それを治し、小さな改善の目標をたてて、その目標を管理します。
 
一方の方針管理は何を管理するのでしょう?
 
方針というと、ふつうは重要なことを示したものと思います。確かに重要なことではあるのですが、トヨタの場合はそれだけではありません。
 
重要な仕事でも繰り返しする仕事であれば、それは日常管理です。例えば、「出荷ミスの目標を達成する」なんていうのは方針ではありません。日常管理です。つまり、重要でもやって当たり前のことは方針として管理はしません。
 
方針管理は変えることや新しくチャレンジすることを決めて、変わることができたか、新しいものを実現できたかを管理する仕組みです。
 
多くの人は、変わることをおそれます。昨日と同じ今日が明日からも続くことを望みます。変わりたくないから、本当は何かが変わっていても、あるいは同じ明日は来ないという兆しがあっても、気づこうとしません。
 
例えば、売り上げが少し悪くなったとします。それは、新しい競合の商品が出て、売れ始めているからかもしれない。でも、たいていの場合は、「何が起きているかはわかりません。景気が少し悪くなった影響かもしれません。しばらく様子を見ます」というような分析や報告をしてしまいがちです。
 
 
「経営とは雨が降ったら傘をさすのと同じこと」
 
と言っています。なんだ?当たり前じゃないかと思いますが、実際の仕事となると、雨を雨と思わない。雨と思っても、とおり雨と思って、傘をささない。売り上げが落ちたときに様子を見るというのはまさにそういうことです。簡単で当たり前のことがとても難しい。
 
ましてや、トヨタのものづくりの場合、舞台は工場です。毎日の仕事はあまり世の中の動きに左右されません。自分たちが決めたとおりにやればいい。競争相手とくらべて勝ってるのか負けているのかもはっきりしません。
 
だから、変わることを登録し、宣言し、フォローして、世の中の変化にあわせて、あるいは、変化を先取りして、
 
変わることを自らに課さなければいけない。それが方針管理の役割です。
 
そこでのリーダーの大事な役割は、外にアンテナを拡げて、世の中の変化をキャッチすること。そして、自ら変わらなくては負けてしまうことを見つけて、変えることを決めることになります。
 
リーダーが方針を決めたら、その方針を実現するために、それぞれの組織、個人が何を方針として宣言して、自分たちの仕事の何を変えなければいけないか?それぞれが考え、自らの方針を決めて取り組みます。
 
そうやって、会社全体が変わるために、上から下まで、具体的な方針が歯車のように絡み合い、その歯車は問題解決を動力として、自律的に動きます。このことを知った時、
 
こりゃ新幹線みたいだなぁ〜と思いました。
 

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普通の電車が先頭の車両にしかモーターが付いていないのに対し、新幹線は一つ一つの車両にモーターが付いています。

 
そのことによって、新幹線はすごいスピードで、かつ、事故を起こさない高性能の電車となりました。
 
ただ、新幹線と違うところがあります。
 
それは、方針管理では、方針というちょっと難しい仕事に全員がチャレンジすることで、OJTが行われ、各々のモーターの能力が上がっていきます。
 
新幹線は新幹線でも、性能が上がりつづける新幹線
 
それがトヨタの経営の仕方、トヨタがここまで成功した要因の一つではないかと思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt