キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

人事の仕事でよかったこと、つらかったこと。そして、そんな人事の仕事について担当役員が教えてくれたこと。

人事で経験したこと、学んだことを書いてきました。
 
人事の仕事はたいへん勉強になりました。今まで書いてきたように、問題解決やOJTなどの具体的なノウハウを身につけることができました。
 
採用や教育で沢山の出会いがあり、その出会いから学ぶことが沢山ありました。
 
教育の仕事では、プレゼンテーションをする機会が多かったので、人前で話すのもうまくなりました。
 
すべて、この後のキャリアでもとても役に立ちました。
 
なかでも、役に立ったなぁと思うのは、問題解決と人を見る目です。
 
多くのメンバーや取引先、パートナーをもつようになると、それぞれの能力や性格を把握することがとても大事になります。
 
問題解決で、仕事をすすめかたを決めて、人を見る目をつかって、チームの力が最大になるように役割分担を考え、実行していく。
 
そんなその後の仕事のスタイルのベースをつくってくれたと思います。
 
でも、正直言うと、もう二度と人事の仕事はしたくありません。
 
その当時は、人事考課の季節になると、よく寝言で叫んでいたそうです。
 
人を評価したり、異動や昇格など人の運命を左右するのは、本来、神様のすることだと思います。それを人間がしなくてはいけない。
 
しかも、お金の調整は調整のための余裕をつくって望めば、みんながほぼほぼ満足する妥協をつくることができます。
 
でも、人事の調整は昇格にしても異動にしても、ゼロサムゲーム。誰かを昇格させれば、必ず昇格できない人がでます。絶対にウィンウィンにはなりません。だから、たいへん厳しい。
 
部下を昇格させるかさせないかで、部長さんと部屋の中で2人で3分くらいずっと沈黙が続いたこともあります。
 
おかげで、度胸や調整力や、最後に信頼してもらえるためにとことん努力する力はきたえられましたが………
 
国内営業から人事に異動したとき、当時の担当役員が人事の仕事で大事なことをおしえてくれました。
 
それは今でもはっきり覚えています。
 
社長は事業を始めて、だんだん事業が大きくなると、人を雇いはじめ、自分のやってることを任せていく。
 
売上が伸びれば営業を、生産が増えればものをつくる人を、新しいサービスを開発するためにエンジニアを、そうやって、順番に人を雇っていくわけですが、最後に雇って手放すのが人事の仕事なんだそうです。
 
だから、人事の仕事は社長に一番近く、社長の考えていることを実現していかなければいけない。
 
その一方で、人事の仕事は働く人たちの運命を決める仕事であり、働くモチベーションをつくる仕事。
 
時として、社長の決断は将来のために、今働いている人たちにとっては、うれしくないことをしなければいけないこともある。
 
だから、人事の仕事とは、
 
片足を社長がめざす会社の未来におき、
もう片方の足を今の人の心におかなければいけない。
 

f:id:y314t923:20190301075650j:plain

 
そして、愛を持ってみんなが正しい方向に進めるようにして、最後には、みんながよかったと思えるようにすること。
 
人事の仕事とは、そういう仕事だと教えてくれました。
 
人事の仕事はつらい。だからこそ人事がしっかりした会社は強い。そう思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt