第2位は、モネが描いた景色をめぐる旅です。
モネという印象派の画家がとても好きです。モネが描く光がさした瞬間を切り取ったような絵は、時間の流れと光の移ろいを感じられて、とても美しく、どこかわびさびも感じられて、ほんとに好きです。
そんなモネが描いた景色を巡って、最後にパリでモネが描いた絵を見るというのが、旅のコンセプトです。
(上段が景色、下段が絵です。)
これがとってもよかった。モネが好きな方、絵が好きな方はもちろん、画家が描きたいと思った景色ですから、その場所自体がとってもステキなんです。
1日目 ジヴェルニー
モネの住んでいた家があるフランス郊外ののどかなところです。モネの家は割と大きく、お家と広い庭があります。その庭は、晩年の代表作、睡蓮の池の庭です。

モネの家にはビックリするくらい浮世絵が飾ってあります。印象派の画家たちが浮世絵に影響をうけたのは知っていましたが、ここまで好きだったのかと驚きました。
2日目 ルーアン
モネが描いたルーアン大聖堂があります。朝日、昼、そして、夕方と、それぞれの光に当たる大聖堂を描いています。
モネが光を描こうとしていたことがよくわかる絵です。
3日目 エトルタの海岸とオンフルール
ルーアンから北へ海まで行くと、エトルタ海岸です。モネの描いた断崖の海岸です。海岸以外はなにもありませんが、とても美しい海岸で、散歩しながら、のんびり時間を過ごしたくなるような場所です。
何か特別有名な建物があるわけではないのですが、街並みがとにかくかわいいんです。3日目はここで宿泊。ホテルもこじんまりしてましたが、家庭的なとてもいい感じのホテルでした。
ホテルの近くのレストランも美味しかったし、フランスは田舎町までとってもオシャレです。
4日目 モンサンミッシェル
パリから日帰りで行く方も多いと思いますが、近辺で泊まることをオススメします。
なぜなら、夜景がとってもすてきだからです。ここまできて、夜景を見ずに帰るのはもったいない。
さすが人気の観光地。外から見ると大きい教会と思いきや、中には門前町があって、その街並みがかわいくて賑やか。教会から見る海の景色もすばらしく、何度行っても素晴らしい場所です。
5日目 サンマロ
ここも、モネが描いた場所ではありませんが、モンサンミッシェルまで来たら、もう少し足をのばしてと思い、サンマロに行きました。
キッカケは、当時、のだめカンタービレという漫画とドラマが流行っていて、そこにサンマロが出てきて、とてもいいなと思っていたからです。
サンマロは、ヨーロッパに時々ある、小さな島ごと、要塞化して、中には街があるこじんまりとした、これまたかわいい街です。
6日目 パリ
最後はパリです。景色を見たモネの絵を見て歩きます。
ここの睡蓮の絵は本当に素晴らしい。朝の池、昼の池、夕方の池、夜の池、時間や季節によって違う表情をあらわす同じ池を描いています。変化する光と色。光を描き続けたモネの集大成のような絵、というより壁画のような大きな絵です。
その睡蓮の絵のためだけに、自然の光で絵が見られるようにした特別な部屋があります。
パリに行った時は必ず観に行っていました。
モネが描いた景色を見て、モネの描いた絵を見る。そこで感じたこと。
モネは光を描いた。光を描くということは、瞬間を描くということ。だから、今を大切にする、昔、書いた禅のお坊さんの言葉、「一息一息生きる」という生き方ができた時、その時に見える景色、そんな気がします。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt