ヨーロッパでは、秋分の日を過ぎると、昼が日を追って短くなります。
10月の終わりにサマータイムが終わり、11月も後半にさしかかると、朝7時でも真っ暗。
これが、12月になると8時でも真っ暗。
寒さと相俟って、朝起きるのが大変つらい。ましてや会社に行くのには相当の覚悟がいります。
日は冬至まで短くなり続け、最後には太陽がでているのは朝9時から4時ぐらい。
日本ではこれほどの変化はないので、その変わりようには本当にびっくりし、少々気が滅入ります。
それが今度は逆に、冬至を境にどんどん日が長くなっていく。
これ以上日が短くなることはないことにほっとし、日が長くなることに少し明るい気持ちになります。
そこで気がついたんです。
クリスマスは冬至なのだと。
キリストが生まれて希望が生まれる。日が長くなっていく。昔の人々が冬至に神様が生まれたと感じたとしても不思議はありません。
日々の楽しみ方として考えても、日がいよいよ短くなり、気が滅入りだすころには、クリスマスマルシェが始まり、皆でお祭をして気を紛らわすことができます。
そして、クリスマスにはクリスマス休暇をとってどこかに旅行にいったりする。最も気が滅入るはずの季節を見事にうまく楽しむことに成功しています。
さらにイースター。キリストの復活祭。
春分の日の後の最初の満月の次の日曜日ということらしく、日は毎年変わるのですが、概ね4月の第2週になります。今年は21日、第3週ですが。
つまり春の始まりがイースター。
ヨーロッパはほとんど常緑樹がないために、冬は本当に死んだようになります。ほとんどの木が枯れたようになるんです。
反対に春になって芽が息吹だし、緑が映え始める様はとても素晴しい。
まさに命が復活したように思えます。まさに復活祭、イースターです。
キリスト教というと、観念的で、自然とは関係ないように思っていましたが、実際にはそんなことはないのだと実感しました。
キリスト教は、自然と強いつながりをもち、生活を楽しもうとする気持ちともうまくつながって、今も人々の生活に息づいています。
さぁ〜明日から4月。息吹く若葉のように、すごしたいものです。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt