孔子の言葉に、
30にして立ち、40にして惑わず、50にして天命を知り、
60にして耳したがい、70にして心の欲するところに
したがいて、ノリ(ルール)をこえず
という言葉があります。
3年半のヨーロッパ赴任が終わり、希望どおり国内営業に戻ることになりました。
希望した理由は恩返しです。その時が49才。
希望がかなったとき、これは天命だと思いました。販売店の皆さんを幸せにするという天命です。
思えば、このキムライフで入社以来、経験したこと、学んだことを書いてきましたが、
風のように生きたいと言って入った自分も
30代になった頃の自分は、担当する仕事について自信がつき、周りから見ればかなり生意気な若手だったと思います。後に今も仲良くしていただいている先輩から、こんな生意気な奴はいずれ必ず失敗すると思っていたと言われました。
その時の自分はまさしく立っていたと思います。
40代は、部下に木村さん寂しかったですと言って泣かれたり、偉くならなくていいなんて言わないでくださいと怒られたりした頃です。
その頃、そんな風に言われて、ただただ生意気に立っていた自分がまわりからどう見えるのか?まわりから見える自分をうけとめるようになったと思います。
好きなように立っていた自分がまわりからどう見えるのかがわかると、そんな立ち方でいいんだとか、立ち方を少し工夫した方がいいんだと思うようになりました。
まさしく惑わなくなりました。
それから、ヨーロッパに行って、英語で苦労して、スリにあって、人間グーグルになって、ヨーロッパの仕事も楽しくなった時、気づいたことがあります。
それは、
自分は人が好きだということ。関わりのある人たちが笑顔になることが好きだということです。
だから、君の仕事はみんなを幸せにすることだと言われて仕事スイッチが入った国内営業に戻ると決まった時、これは天命だと思ったわけです。
その後、6年半国内営業で仕事をして、その後グローバル部署に異動と聞いた時は、自分の天命は違う天命がだったのか?自分の天命はどうなるんだ?と思い、しばらく、かなり悩みました。
でも、今、愛知共販という現場に出て、
再び天命に舞い戻ったと感じています。
これから、60才になり、70才になった時、どんなことを思うのか?孔子が言ったことをどんな風に実感できるのか?楽しみです。
それにしても、紀元前500年、今から2500年以上前に生きていた人が言ったことが今を生きる自分の人生でリアリティをもつとは、孔子という人は本当にすごい人だと思います。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt