キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

実証実験事業というおかしな名前の事業か地方自治体には沢山ある。

PHV普及のための地方自治体めぐりをしていて、もう一つ変だなぁ〜と思ったことがありました。それは
 
実証実験事業という名前のプロジェクトがたくさんあったことです。

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例えば、ある地域に充電器を設置して、充電インフラを整えた地域をつくり、そこでEV.PHVがどう普及し、人がどんな風に車を使うのかを実証実験するプロジェクトを実証実験事業と呼ぶわけです。
 
実証実験ならわかりますが、それが事業となると何だか変です。
 
事業というのは、ビジネスをして、人の役に立って、お金を儲けて、継続的にその取り組みを続けることです。
 
ところが、実証実験は実験ですから、一回きり、実験して調べて終わりです。なのにそれを実証実験事業と呼ぶ。
 
たしかに、実証実験をすれば、充電器メーカーや電力会社、自動車メーカーの売り上げがあがりますから、そっちの立場から見れば、事業になります。でも、お金を払う地方自治体がそれを事業というのはやっぱりおかしい。
 
こうした実証実験事業が各地で行われたわけですが、その結果、EV.PHVが普及した地域なんてありません。
 
正しい実験をするには、しっかりとした仮説が必要です。
 
しっかりというのは、科学なら公式、ビジネスなら儲かるビジネスモデルがちゃんとあるということです。
 
これがないと実験なのに、何を検証しているかがわからない。
 
わからないから、仮説のどこが間違っていたのかがわからない。だから、次の手が続かない。
 
結局、一回やって、やってみたけどダメだったねって感じで終わりということになります。
 
実験を事業と呼んでしまう時点で、実験一回だけで、参加した人たちの事業として成り立つから、仮説は思いつきだけど、流れに乗った取り組みだし、とりあえずやってみようという気持ちが出ていると思います。
 
実は、僕も大企業のなかで、新しい販売手法トライアルというのをたくさんやり、たくさん失敗しました。
 
なかには成功したものもありますが、失敗したものは、やはり仮説があまかった。
 
結局、何が何でも実現してみせるという強い思いで、真剣に考えぬいたことでなければ、実験もトライアルもうまくいかない。
 
ところが、地方自治体は税金を使うので、実験したことが実現しなくたって、つぶれることはない。
 
大企業も、小さなトライアルであれば、失敗したところで、つぶれることはないし、クビになることもない。
 
つぶれることのない環境の実験やトライアルは、ついつい甘くなってしまう。
 
でも、一方で、たくさん失敗できるチャンスがあるのも事実。
だから、そんなチャレンジをできる人は、
 
気軽に失敗するのではなく、真剣に失敗する。失敗しても成功するまであきらめない、次に続く失敗をしないといけない。
 
自分の反省もふくめて、そう思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt