キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

失敗だらけの新事業。立ち上げた事業がうまくいかなかった理由

PHV普及のための仕事を半年やった後、新車販売に付随するビジネスの統括と新事業立ち上げを担当することになりました。
 
クルマのビジネスは、新車販売だけではありません。新車販売にともない、いろんなビジネスがあります。
 
カーローン、保険、メンテナンス、中古車、用品、情報サービスなどです。
 
新車販売の成長が期待できない中で、これら新車販売に付随するビジネスの強化は今にいたるまでずっと課題です。
 
強化のため、既存のビジネスの改善に加えて、新しいビジネスを立ち上げることが求められました。
 
今、急速に進んでいるつながるクルマが出始める頃で、つながることで集まる情報を使った新事業も考えなくてはいけませんでした。例えば、クルマがデータセンターと繋がるから、クルマに何を話させるか考えるとか言ったことです。
 
カー用品通販、ドライブアプリ事業、エコドライブメッセージサービス、つながるメンテナンスなど、いろいろ始めましたが、結果は散々。
 
3年以上続いたのはカー用品通販、今も続いているのは、エコドライブメッセージサービスだけで、あとは失敗。
 

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ユニクロの柳井さんが一勝九敗という本を書かれています。とにかくトライアンドエラーで、一勝九敗くらいでちょうどいいと思ってチャレンジすることが大事だということが書いてありました。
 
そういう意味では、一個でも続いているものがあれば、いいのかもしれませんが、
 
後から考えると、失敗したものは失敗するべくしてしたと思います。
 
新しいビジネスだったので、いろんな会社に声をかけて、合宿なんかもしながら、様々な企画を考えました。
 
大手広告代理店、ITサービス企業、コンサルティング会社、ベンチャー企業などです。
 
広告代理店からは当時もっとも人気のあるクリエイターの方が参加。IT企業はクラウド大手。コンサルティング会社は外資系の一流の会社。そうそうたるメンバーでした。
 
でも、今でも続いているエコドライブメッセージサービスはベンチャー企業とやったものです。
 
ベンチャー企業以外の提案で今も続いているものはありません。
 
それはなぜか?
 
提案の質がまるで違いました。
 
ベンチャー企業以外の提案は、すべてクライアント、つまりわれわれを喜ばせる提案でした。
 
これは最先端ですよ。こんな風にするととても話題になりますよ。これからのトレンドはこれですよ。提案資料もとてもキレイで魅力的です。
 
一方のベンチャー企業の提案は、すべてお客様が喜ぶ提案でした。と同時に、そのベンチャー企業がやることにワクワクする、そして、次の成長につながる提案でした。
 
資料は決してカッコ良くありません。でも、とにかく想いが強くて、事業に対する当事者意識がハッキリありました。
 
事業の収入はお客様がサービスを買われたお金から生まれます。
 
事業を企画する時、お客様のことではなく、直接お金を払うわれわれのことを考えてつくられた企画がうまくいかなかったのは、とっても当たり前だったと思います。
 
大きな会社で組織の中の役割を果たす仕事をしていると、お客様に喜んでいただくことが事業の原点であることを忘れがちです。
 
自分も新事業を立ち上げるという役割を果たそうとしていましたが、どうお客様に喜んでもらおうかとは考えられてなかった気がします。
 
失敗した企画は大企業的な企画。成功したのはベンチャーな企画。
 
その違いを強く感じることになりました。
次回からは、その違いについて書きたいと思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt