ベンチャー起業家の方と一緒にお話していると、いつも自分たちと違うなぁ〜と思う発見があります。
それは徹底してお客様視点を貫いておられるところです。
前回も書いたように、ベンチャーの方の提案は質が全く違います。
ベンチャーの方の提案は提供するサービスがお客様にとって魅力的か、それで自分たちはワクワクできるか、成長できるかという観点で知恵を絞った提案です。
だから、仕事をスタートしてからも、最初の提案どおりということがありません。
アイデアがどんどん出てきてどんどんよくなっていきます。
その仕事はエコドライブメッセージサービスだったんですが、例えば、発信するメッセージは実際の人間関係と同じように、最初は丁寧に始まって回を重ねるにつれて少し友達のような文章にした方がいいんじゃないか?
日常の会話なのだから、曜日や季節に応じて一言を発信すると親近感を感じてくれるんじゃないか?
メッセージを送るキャラクターは相手によって変えた方がいいのではないか?
そんなことを考えては、
めっちゃ面白いこと思いつきました!
と言ってとても楽しそうに話していただけました。
だから、いろいろ始めた新事業のなかで、その仕事だけが今もT-CONNECTのサービスとして続いているのだと思います。
その時以来、ベンチャーの方々の徹底したお客様視点と強烈な当事者意識にはずっと感心しっ放し。
それは、出会ったベンチャーの方すべての共通点です。
会社が大きくなって、仕事が細切れになり、現場が遠くなると、お客様が遠くなります。お客様より、身近な上司の方が近くなる。
しかも、失敗してもクビにはならないから、
本当に世の中に通用することより、どうやったら上司にOKをもらえるかばかり考えてしまう。
たしかに、上司は経験も長いし、幅広く情報をもっている。だから、いい意見を言ってくれます。でも、上司も上司の上司のことを考える。新しいことのターゲットになるお客様のことを知っているわけではありません。
ビジネスは、お客様に商品やサービスを買っていただいて初めて売り上げがたち、成り立ちます。創業、始まりの時は、上司も部下もなく、みんなで取り組む。みんなが主役です。
そんな当たり前のことを大企業に働いていると忘れてしまう。ベンチャーの人たちは、そんな我々にビジネスの基本を思い出させてくれます。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt