キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

なぜ、ベンチャーとの仕事は必ずダメになりかけたのか? 計画より行動、オフィスより現場。

ベンチャーの方と仕事を始めると必ず一度は上手く行かなくなりました。
 
2、3ヶ月経つと、あの会社は使えません。ちゃんとしたA3の企画書が出てきません。と誰かが言い出します。
 
そうこうしているうちに、ベンチャーの方からトヨタと仕事をするのは難しいので残念だけどこのまま続ける自信がないと僕のところに連絡が入ります。
 
話をよく聞いてみると、ベンチャーの方は現場に出ないと企画ができない。一二週間現場に行きたいとお願いされるのですが、
 
こちらは企画がハッキリしていなければ、先方にも説明できないし、現場には行かせられない。と答える。
 

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そのやり取りの中でなかなか企画が形にならない。というのがお決まりのパターンでした。
 
こんなパターンもありました。
 
それはベンチャー企業ではなかったのですが、新しいカー用品をつくるための提携ブランドとの間で起きた話です。
 
先方の責任者の方と意気投合して、新しいカー用品をやってみようという話になりました。
 
その後、メンバーに仕事をおろして間もなく、責任者の方がすごく憤慨され、一緒に仕事をするのをやめると言ってこられました。
 
理由は、うちのメンバーが立ち上げ時期から逆算して、役割分担とスケジュールを決めて、こうやって進めてくださいとお願いしたことでした。トヨタに指示される覚えはないというのです。
 
うちのメンバーにしてみれば、それは当たり前のことです。何かを実行するとなれば、納期からすぐに工程表をつくるように、新人の頃から訓練されています。
 
でも、先方は、まだ意気投合しただけで具体的に何をするかまでは決まっていないので、まずは、対等な立場でどんな用品をつくるのか一緒に考えてみる。
 
具体的な役割分担やスケジュールはそのあとのステップだと考えておられました。
 
それが、うちのメンバーがいきなり役割とスケジュールを話しはじめたのでビックリ。トヨタに指示される覚えはないといって、気分を害されてしまったわけです。
 
計画や役割分担より前に、現場に出てニーズをつかむ、そして、どんな商品がお客様が喜ぶのか?を自由に真剣に考えてみる。
 
われわれのメンバーは、そんな事業を企画するうえでは当たり前のステップをとばして、決められた仕事として、すぐに効率的に進めようとしてしまったわけです。
 
どちらのパターンも、最後は、ベンチャーの方に現場に行っていただたり、一緒に商品のコンセプトを具体化したりして、無事プロジェクトのスタートをきることができました。
 
その過程で、必ず我々の知らない現場の事実やお客様のニーズがあり、それに基づいた検討に感心させられました。
 
結局、我々が知っている現実は、販売店の営業責任者や広告代理店から聞く現実で、本当の現場にある現実ではありませんでした。
 
会社が大きくなると、組織対組織で仕事をするようになります。
 
組織から上がってくる情報には様々なフィルターがかかり、情報を隠したり、変えたり、ということが時として起こります。
 
そして、組織として、決められたスケジュールを守り、いかに効率的に進めるかが最重要になりがちです。
 
ベンチャーには、組織を通して仕事をするという風土はありません。
 
あるのは徹底した現場主義、お客様主義です。
 
新しく事業を起こすチャンス、アイデアは常に現場とお客様にある。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt