キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

いつの間にか上から目線。出向メンバーが教えてくれた大企業社員が気づかずそうなってること。

担当した新事業を企画立ち上げする部署には、さまざまな会社の方が出向で来ておられました。車両販売店、損害保険会社、KDDI、広告代理店、通販会社、金融会社などです。
 
出向で来られている方のなかには、なかなか馴染めなくて苦労される方もおられます。自分たちには当たり前で気にならないことでも、外の人には変だと思ったり、気になることがあるものです。
 
みんなで飲んでいる時に、出向メンバー一人一人にトヨタで働いてみて感じるいいところと悪いところを言ってもらったことがあります。
 
いいところは、なぜなぜと考える習慣、よく話を聞いてくれること、仕事に対して妥協がないこと、段取りがうまいこと、ムダがないこと、資料をつくる力、愛社精神、などいろいろ言ってくれました。
 
逆に悪いところのひとつは、上から目線なところでした。
 
具体的に上から目線って、どういうこと?と聞くと、自分たちがまったく上からと思っていないことを例にあげてくれました。
 
取引先との打合せの時、打合せのテーブルにつくと、トヨタの人はすぐ相手先に「じゃあ〜提案聞かせてください」といきなり要件に入る。
 
普通は、要件に入る前に、今日は寒いですねとか、昨日の巨人は強かったねとか、まずは世間話で気持ちを和ませてから、要件に入る。
 

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いきなり要件に入れるのは、上から目線だからだと言われました。
 
言われてみればそうだなぁと思いました。要件を聞かせてくださいということをいきなり言えば、それは命令みたいな響きになります。世間話してから、聞かせてくれる?といえば、それはお願いになる。
 
あるいは、約束、アポイントの取り方に、余裕がなく失礼じゃないかと思うことがあるとも言われました。
 
ほんのささいなことですが、そんなところに知らず知らずのうちに上から目線が忍び込んでいることに気づきました。
 
こちらにそんな気はなくても、相手が常に下手に接してくれるので、そうなってしまう。本当に注意しないといけないなぁと思いました。
 
そして、もう一つは、縦割りの組織、コミュニケーション不足でした。
 
その代表例が挨拶です。
 
フロアにはいろんな部署、グループが働いています。トヨタの人は自分のグループの人にしか挨拶をしない。
 
普通は他の人にも同じところで働いているのだから挨拶ぐらいするもんだと教えてくれました。
 
他にも、隣のグループとの会話がない、ちょっといいですかと気軽に聞きづらい、となりの人がメールしてくるなんてことも教えてくれました。
 
また、縦が強いという意味では、上と戦う人がいないという声もありました。
 
人は毎日の仕事の中で、知らず知らずのうちに染まっていきます。そして、世の中の当たり前がわからなくなる。
 
会社人である前に人なのだから、人として当たり前のことを当たり前にできること、当たり前でないことに気づく力は失いたくないものです。
 
そして、その力は新しい事業や企画を考えるとき、変わらなければいけないときに、とても大切な力だと思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt