ちょうど代官山の蔦屋書店のオープン前。増田さんは、建築中の蔦屋書店をまるで自分の家のように、あるいは子供のように案内してくれました。
そして、蔦屋書店やTポイントのことについて、熱く語られるのですが、そのオーラがとにかくすごかった。
思わずひきこまれて、こんな人と仕事したら、面白いだろうなぁと心から感じられる人でした。
Tポイントの加盟店選びでは、各業界に一つ、トップ企業に加盟してもらうという戦略で、当時増田さんご自身で説得してまわられたそうです。
コンビニのトップといえば、セブンイレブン。でも、セブンイレブンはなかなかあってくれなくて、毎朝セブンイレブンの本社に通われたといいます。そして、一週間たった日の朝、ついにセブンイレブン側が根負けしてあってくれたのですが、その時はすでに独自にnanacoカードの計画があり、加盟は叶わなかったそうです。
大きな企業になっても、社長自らがそんなモーレツな営業をされていることを知り、とても驚くとともに、自分ももっとできること、行動できることがあるんだと勇気をもらいつつ、ちょっと自分を恥ずかしく感じたのを強く覚えています。
後日、テレビの対談番組に増田さんが出られているのを見ました。そこで、言われた言葉で一番心に残っている言葉が
企画は心でする
例えば、おばあさんが道でこけたとする。それを見て、心はすぐおばあさんを助けようとする。でも、頭で考えると、他の誰かが助けるだろうとか、助けてるところを見られたら何だか恥ずかしいとか考えてしまって、助けなくなる。
企画とは、人を幸せにする、人の生活を豊かにすることを考えることだから、頭で考えてはダメで、まず心でやらないとダメだ。
頭を使うのはその後だ。
そう増田さんは言われていました。
なるほどなぁ〜とすごく納得してしまいました。すべてのビジネスはお客様が心を動かして、提供するものやサービスを購入してもらわないと始まりません。
心を動かすことを考えなきゃいけないのだから、まずは心で考えるのは当たり前です。
いろんな事業を失敗してしまった話を書きましたが、失敗した企画って、頭でしてたなぁ〜と思います。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt