エコドライブ普及でより良い世の中にしていくことを志に、今まで多くの運送会社へエコドライブのコンサルティングを実施、2015年には国連のエコドライブ会議を開催された会社があります。
起業から国連にまで至る道、苦労と成果は、まさにベンチャースピリットあふれるお話です。
その方、クルマのガソリンタンクに入れるだけでクルマの燃費があがるという不思議なセラミックボールの特許を見つけます。
そんなボールがあるのかと思いますが、実際にテストである会社のトラックに使ってみたところ、本当に燃費が下がったそうです。それで、
そのセラミックボールを全国の運送会社に販売し、成果をあげます。
そこで、さらに本格的に拡げようと、自工会のお墨付きを得ようと、実際にどれくらいの効果があるのか検査されました。
すると、結果は効果ゼロ。
頭が真っ白になったそうです。それから、
販売したセラミックボールすべてを回収。倉庫には返品の山。たくさんの借金。
もう終わりだ。途方にくれて、考え込んでずっと家までの長い道のりを歩き、大きな橋を渡るとき、自分は今を乗りきることができるのか?そう思ったとき、ふと一つの疑問が頭をよぎります。
セラミックボールには効果はないのに、どうして燃費が下がったのだろう?
そして、気づきます。それは記録をとってたからだと。会社は、セラミックボールを販売した後、その効果を実感してもらうために、運送会社に記録をとってもらっていました。
レコーディングダイエットと同じて、燃費を記録して意識するから、燃費がおちていたのです。
そこから、今度はセラミックボールを回収した運送会社にもう一度訪問。
燃費がおちた訳を説明して、エコドライブコンサルサービスを買ってくれないか営業されます。
もともと、効果のないものを買わされていたわけですから、
すべての運送会社さんは、帰れ!詐欺師が!といった感じで門前払い。
必死にまわり、2年回っても、どこもサービスを採用してくれません。そこで、もう一度回ってみようと門前払いされた会社に行かれました。
そこで、二社、
そこまで言うのなら、だまされたと思ってやってみたる。
と言ってくれる会社が現れます。
結果は大成功。
記録をとってどうしたら燃費がよくなるのかをミーティングをするもんですから、ただ燃費がさがるだけでなく、ドライバーのチームワークがよくなるという副次効果まであらわれます。
さらに、燃費だけでなく事故が半減。運送会社にとっても、ドライバーにとっても、一番イヤなのは事故です。
ということで、その二社の方が、お友だちに口コミしてくれて、それから、軌道に乗りだし、成長されました。
すごい話だなぁ〜と聞いたときは、感動しました。
その社長さんは言われました。
ビジネスの金の玉は、必死でがんばらないと見つかりません。泥の玉だと思っていたことが、失敗して、苦労して、乗りこえたとき、金の玉に変わるんです。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt