車両販売店の店舗でとても繁盛しているお店がありました。そこに取材しに行った時の話です。
まず、駐車場にクルマを停めた時に驚きました。
駐車場の壁がお菓子の城のような壁になっているのです。
クルマをおりて入口に行くと、またビックリ。
入口には、小さな枯山水の庭。
次になかにはいると天井の照明が七色になっています。
座ると、今度は地元で評判のケーキが出てきます。しかも、帰りには家族におみやげのケーキまでくれます。
訪問した時は、ちょうど冬タイヤにはきかえのタイミングで、
お店は人でいっぱい。近くのタイヤ専門店には閑古鳥
が鳴いていました。
一つ間違ったら悪趣味。
代表者の方になぜそんなお店づくりをされているのか質問をしました。その方はこう教えてくれました。
商売のコツは上手にムダをつくること。
合理的なことに人は感動しない。
あれ?って思うようなこと、ここまでやってくれるのか?と思ってもらえることをやらないと感動しないし、記憶に残らない。
商売はまずお店を覚えてもらうことから始まる。だから、じょうずにムダをつくらなければいけない。
なるほどなぁ〜と思いました。
たしかに販売は人の心を動かす仕事です。合理的に判断する人であれば、ムダは必要ありませんが、人は必ずしも合理的に判断して動きません。気持ちで動きます。
そのかたはわかりやすく、ムダという表現を使われましたが、
お客様の記憶に残るという目的で考えれば、少しもムダではない。
じょうずなムダとはそういうこと。
ムダかどうかは目的によって決まるのだと思いました。
しかも、車は高額商品。移動手段のためだけに買うわけでもありません。
買う人にその車が好きだ、そして、この店で、あるいはこの人から買いたいと思ってもらわなければならない。
でも、ムダは本来はぶくもの、そのムダをわざわざ、しかも、上手につくるとなると至難の技。
ただ、好きな女の子がいて、その子に好きになってもらおうと必死になって考えてやることって、案外人から見たら、そこまでやる〜っ?みたいなムダなことを自然にやってるんですよね。
相手のことを思って、相手につくすことって、他人から見たらムダに見えるけど、気持ちが通いあう人同士にとってはムダではありません。
しかも、相手を喜ばせることはスタッフが一番うれしいことだから、やる気もつくることができる。
車を売るスタッフがとことんお客様のことを考えて動くことができる仕組み、それが販売の仕組みとやる気をつくる仕組みをつなげる鍵になる。
そう思いました。
さて、明日から10連休。お休みなので、キムライフも少し仕事を離れて、自分の幼少時代から会社にはいるまでのライフを書こうと思います。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt