10連休は、少し仕事をはなれて会社にはいるまでのことを書きたいと思います。
みなさんは生まれてはじめてついたウソって覚えてますか?僕は覚えています。
ほんとにそれが最初のウソだったかどうか、確かめようもありませんが、少なくとも、強い罪悪感とともに、そのウソははっきりとおぼえています。
幼稚園に入った頃のことです。
父の会社の職場旅行で、海にキャンプに行きました。父が車の免許をもっていなかったこともあり、家族で旅行することもほとんどありませんでした。
だから、その旅行はほんとに楽しかった。川で魚を釣ったり、海水浴で泳いだり、半分にきったドラム缶でバーベキューをしたり。
そのウソは、海水浴の時におきました。
誰かが持ってきていた青いポリバケツで、海で遊んでいました時、ポリバケツをつかんでいた手を離してしまったのです。すると、ポリバケツはみるみるうちに波に運ばれて、沖の方に流されてしまいました。職場の人がそのバケツに気がついて叫びました。
バケツがあんな沖に流れている!
結局、バケツは流されすぎて、とることができませんでした。その時、
僕は「自分が流してしまいました。ごめんなさい」って言えなかった。
だまって知らんぷりをしました。それが生まれてはじめてついたウソです。
沖に流されていくポリバケツの映像は今もはっきり覚えています。
今から考えれば、たかがポリバケツ。たいしたことはないかもしれません。でも、とにかくウソをついてしまった罪悪感がすごかった。
人は時間を感じます。過去、現在、未来の区別をつけることができます。動物には、今しかないそうです。
では、なぜ人には時の流れ、過去や未来ができたのか?
こんなことが書いてある本がありました。題名は忘れました。
人は後悔や悔いという気持ちを持った時から、記憶がうまれ、時が生まれる。
人間は欲望が満たされている時、つまり、2歳の頃までの記憶が全くありません。
ないているのは悲しいからかもしれませんが、そこに悔いはありません。泣けば、すぐお乳をもらえたり、だっこしてもらえる。満たされる。
だから、記憶がないのだそうです。
後悔が最初の記憶、最初の過去なんて、なんだかネガテイブに聞こえますが、悔いがあるから、がんばろうと思う。がんばろうと思うから、未来もできる。
未来ができるから、自分の意志で未来を切り拓くこともできる。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt