キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

どうせ…をせっかく…に変えて生きる。有森裕子さんの講演で学んだこと。

自分にはできないとか、メダリストは才能と環境があるからなれるんだとか、そういった決めつけが、人を挫折から抜け出せなくする、
 
そのことを自分の人生を振り返りながら、お話したい。
 
そして、自分の講演で、
 
ここにいる皆さんが少しでも、自分にも力はある、1年後、10年後、自分がこれからどうなるか、ワクワクして生きる、そんな風になれたらうれしい、
 
そう言って、有森さんの講演は始まりました。
 

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有森さん、なんと、生まれたとき股関節脱臼で、その後遺症で小学校前半まで満足に走ることもできず、いじめられていたそうです。
 
有森さんは、何でみんなと違うんだろう?と思って、手芸クラブで目立たないように過ごしていました。
 
その時、一人の体育教師と出会います。
 
その先生は、毎日、有森さんに声をかけます。
 
「どうした?元気ないなあ」
 
有森さんがあれができん、人とは違う、そう答えると、
 
「かまわんかまわん、明日がある」
 
そんなやりとりが毎日続いたそうです。そして、ある日、先生は言います。
 
「もう愚痴は言うな。もってるもんが悪いんじゃない。もってるもんを悪く言うお前が悪い。せっかくもっているものを悪く言うもんじゃない。皆と比べず、もってるもんで一生懸命がんばってみい。お前には、いいところがたくさんある」
 
そう言われた有森さんは、自分にも何かできるかもしれない、他と違うことは悪いことじゃない、そして、そのことを知ってくれている人がいる、そう思って頑張ろうと思ったそうです。
 
そして、その先生の担当するクラブ、陸上部に入部します。
 
それから、有森さんはとにかく猛烈に頑張って、一生懸命やることの大事さと楽しさを知ります。
 
そして、卒業の時、先生から、
 
「よう頑張るのがお前の強みだ。これからは、ゴールを決めて頑張り続けることができる子になれ。一個でいいから、とにかくトライしてみろ。そして、それを繰り返せ」
 
そう言われます。
 
それで、高校から、本格的に陸上を始めるのですが、名門女子高の陸上部入部を先生に断られます。
 
素人はいらない。エリートが集まっているので、きっと苦労するからやめろ。
 
そう言われたそうです。
 
それから1か月、毎日、先生の前に姿を見せ続け、ついに仮入部。
 
また、ものすごく頑張ります。
 
時間を無駄にしない。最悪のコンディションでも、最悪だからこそベストを尽くす。最悪が悪いのではなく、最悪だと思ってあきらめるのが悪い、そう思って。
 
しかし、結局、3年間駅伝の補欠のまま。ただ、あれほど入部に反対していた先生は、一回もやめろとは言わず、それどころか、最後に、
 
「あきらめるな。お前はねばり強い、よう頑張る。続けていれば、他がやめる。もし戦う相手が全員やめたら一番になれるかもしれん。応援するぞ」
 
そう言って、日体大への推薦書を書いてくれたそうです。
 
そして、日体大からリクルートに入社。そこで小出監督に出会います。
 
小出監督のすごかったこと、うまかったことは、いい言葉をかけること。
 
もっているもののいいところを指摘し、引き出す。そして、具体的にやることをわかりやすく伝える。
 
「何で~~できないんだ!」とは絶対言わなかったそうです。
 
最初、有森さんのメチャクチャなフォームを見て、
 
「力強いね」。猫背を見て「ナチュラルな前傾姿勢でいいね」
 
そんな調子です。
 
そう言ってほめた後、手を固く握らない、腰を引かない、そのために顎をあげない、そのためには、視線を前方下目にする、一つ一つすべきことを示されたそうです。
 
有森さんはいい言葉を体に響かせる重要さを熱く語られました。
 
人には力がある。「何で~なんだろう」と思うんではなく、「どうせ〜だから」ではなく「せっかく~なんだから」と思うことが大事。
 
自分で自分を決めつけないで、パーフェクトは難しくても、もっているもの全てを自分の力にできるように頑張れば、案外、すごい自分がいるもんだ。
 
「どうせ」と言いたくなる時に、「せっかく」と言いかえて頑張ってください。
 
そう締めくくる有森さんの人生は、まさにそんな人生、たくさんの元気をいただきました。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt