キムライフ

もらったものは次の人に渡す。トヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

辻口パティシエは料理もビジネスも凄腕のすばらしい方でした。

売店さんとのご縁で辻口パティシエにお会いしたことがあります。
 
ご存知の方も多いかと思いますが、辻口さんは日本を代表するパティシエで、朝のテレビ小説「まれ」の元になった方です。大変気さくで、かつ、志の高い方で、ケーキ職人というだけでなく、実業家としても大変素晴らしい方でした。
 

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辻口さんは23歳で日本一になられ、以来6年連続で日本一、その後、世界大会にも出場し世界一
 
になられています。今も、コンクールには参加されており、
 
その準備の期間は、午後3時から深夜2時まで、ずーっとお菓子づくりに取り組まれるそうです。
 
連続で日本一をとっていた頃は、もし審査員が選ばなかったら、生霊になってつかれると審査員が感じるくらい、一心不乱にやっていたそうです。
 
辻口さんがコンクールに打ち込んだ理由は、職人として日本一を目指すためだけでなく、とにかく有名になってメディアに出れば、出資してくれる人が必ず出てくる、その出資者をつかむため
 
だったといいます。
 
その後、出資者が現れ、一軒のケーキ屋さんからスタート、今では、たくさんのケーキ屋さんやお菓子ブランドを展開されています。
 
おみやげのお菓子づくりにも力を入れておられます。
 
おみやげづくりのポイントは二つ。
 
ひとつ目は、地元の食材を使うこと。
 
愛知県でも名古屋駅に行くと、辻口さんの西尾の抹茶を使ったかりんとうか販売されています。このかりんとう名古屋駅でないと買えません。
 
それが
 
二つ目のおみやげづくりのポイント。どんなに人気が出ても、絶対ご当地以外では売らないこと。
 
ご当地以外で売ると最初は売れるのですが、どこでも手に入るということになると、しばらくすると売れなくなるそうです。
 
だから、同じお菓子をたくさん作るのではなく、ご当地名物のお菓子の種類をたくさんつくることで、量を出す。
 
面白いビジネスモデルだなぁ〜と感心しました。
 
こんな風にビジネスセンスも素晴らしい方ですが、経営とお菓子作りはとても似ていると辻口さんは言われます。
 
お菓子づくりと経営との共通点は、出口を明確にして、段取りをきめて進める点。
 
お菓子づくりでは、どんなにいいスポンジ生地を泡立てて作っても、そのときにずぐにオーブンに入れられないと台無しになってしまうそうです。その優先順位と段取りをきめて進めるノウハウが経営と同じなんだそうです。
 
実は、スイーツは日本独特の食文化です。
 
ケーキは欧米でしょと思われる方も多いと思いますが、欧米ではケーキはフルコースのデザートで食べるもので、ケーキだけを専門に作って売るケーキ屋さんがこんなにあるのは日本だけです。
 
辻口さんの現在の夢は、スイーツ産業を日本初のグローバル産業にすること。
 
そのために、必要なことはまずは人づくりということで、お菓子作りとお菓子作りを通じて段取り・経営を学ぶ「スイーツ育」という教育を拡げるため、スイーツ学校を作ったそうです。
 
モノづくりは人づくり、人づくりは国づくり、ゆくゆくは大学を作りたい
 
と言われていました。
 
できないことは何もない、そう明るく話される辻口さん、
 
ベンチャースピリットあふれる方で、たくさんの元気をいただきました。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt