キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

豊田佐吉翁はまるでスティーブジョブス

売店の代表者の方々と上海に研修旅行をしたことがあります。最大の目的は上海豊田紡織廠記念館見学です。
 

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上海豊田紡織廠は戦前に豊田紡織が上海につくった紡織工場の記念館です。そこで、館長の春日井さんより、豊田佐吉の人生について約二時間ご講演いただきました。
 
豊田喜一郎からのトヨタの歴史は学ぶ機会がありましたし、ドラマリーダーズでも知ることができましたが、それ以前、トヨタグループを興された豊田佐吉翁の話となると、ほとんど知りませんでした。が、
 
その人生の波瀾万丈、ベンチャースビリット溢れる生涯にほんとに感動しました。
 

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佐吉は、織機を発明したことで有名です。織機を発明してからは、その発明で大成功の人生をおくられたと思っていましたが、現実は違います。
 
機械の製造販売でいくつもの会社を作っては、パートナーに裏切られるなどして会社をつぶしてしまいます。
 
しかし、その織機の性能の素晴らしさに大手商社が目をつけ、製造販売の会社を設立。やっと順風満帆と思いきや、日露戦争を境に会社の業績は低迷。
 
業績に関係なく研究開発に没頭する佐吉はクビになってしまいます。
 
おまけに、特許権も全て会社に渡してしまっていたので、文字通りの無一文に。
 
そんな佐吉を見かねて、大手商社のトップが一年間の外遊に出させてくれます。
 
そこで、自分の織機の性能に自信を持つとともに、人との出会いもあり、再起を誓い、帰国後、豊田紡織を立ち上げ、大成功。
 
その後もチャレンジは衰えることなく、織機の改善に成功するとともに、喜一郎に自動車をやるようにすすめます。
 
その人生は、マッキントッシュを開発してアップルを立ち上げながら、業績に関係なく開発を続けたため、会社を追われ、その後、復活した後、現在のアップルを築き上げたスティーブジョブスの人生にそっくりだと思いました。
 
しかも、豊田佐吉さんの場合、自分が発明し事業の基礎となる特許権を次なる自動車事業のために、売ってしまうわけですから、その決断はほんとにすごい。
 
また、佐吉が発明したG型織機には、現在のトヨタ生産方式につながるスピリットが満載です。高効率・高品質を目指すだけでなく、働く人の安全・健康にまで配慮された見事な工夫がいたるところにあります。
 
素晴らしいモノをつくって、人々の生活を変え幸せにする、その信念で常に新たな未来に向けて突き進む姿には本当に心打たれます。
 
失敗しても失敗しても諦めず、成功してもチャレンジをやめないベンチャースビリットと人を大切にする精神、それこそ、トヨタの原点であることに触れた気がしました。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt