キムライフ

もらったものは次の人に渡す。トヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

36年乗り続けて、突然動かなくなったクラウンがよみがえる物語

「36年乗り続けて動かなくなったクラウンを廃車にすることができず、家のガレージに大切に保管しました。いい車をありがとうございました」と、メーカーにお礼状を出されたお客様がおられました。
 

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そのお客様は、動かなくなってからも、毎朝、ガレージにいって、クラウンにおはようの挨拶と36年間のお礼を言われて、一日をスタートされていました。
 
こういう話を聞くと、改めて、車という商品は特別だなぁと思います。
 
いろんな工業製品のなかで、なぜ車はそういう存在なのか?
 
その方は、もともとその町の町長さんを10年間つとめられました。そのクラウンは町長車として乗られていました。そして、町長を退任されたとき、町長車だったクラウンをゆずりうけられました。
 
休みの日には助手席に先に亡くなられた奥様を乗せてよくドライブされていたそうです。その後クラウンが動かなくなるまで乗り続けられます。
 
そのクラウンがある朝突然動かなくなりました。そのときの落ち込みようはすごかったと娘さんは語ります。
 
その方にとって、そのクラウンは、町長だった自分の象徴であり、奥さまとの思い出であり、年老いた自分の分身、そんな存在だったのでしょう。
 
長い時間、クルマともにいろんな時間をすごすなかで、特別な存在になったのだと思います。
 
今、クルマは所有から利用の時代になる、カーシェアが進む。そう言われています。事実、自分の子供もクルマは好きなのですがクルマは持たず、友達と遠くに遊びにいく時だけ、レンタカーを借りていました。
 
でも、クルマは単なる移動手段だけではありません。そこにクルマの魅力があるし、そうした商品に関わる仕事ができることに喜びと感謝と責任を強く感じます。
 
クルマをつくったり、販売したり、メンテナンスしたり、部品を供給したり、そうした仕事は、単に商品やサービスを提供しているだけではない。そんなお客様の生活をつくるお手伝いをしている。そう思って働くことがこれからもっと大事になるような気がします。
 
ちなみに、そのクラウン、また動くようにレストアしてクリスマスの日にプレゼントしました。
 
その方はクラウンが再び帰ってきたその日、おそらく町長の頃きていたようなスーツに身を包み、クラウンが到着すると、まるで、かわいい子供をなでるように、クラウンをなでておられました。
 
その物語をまとめた動画があります。約9分の少し長い動画ですが、もしお時間があれば、ご覧ください。
 
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt