はじめての仕事をするときに必ずすることがあります。勉強です。
どうやって勉強するかというと、とりあえず
読書と人に会って話を聞きます。
本の場合は手当たり次第、10冊ほど。
今はアマゾンができて、本選びも楽になりました。オススメの本を10冊も読むと同じテーマですから、内容がだんだんダフってきます。ダブってくると、学ぼうとしていることがだいたいどういうことか、なにが一番大事かということが、わかってきます。
それに
知り合いで、そのことにくわしかったり、その道の人がいたら、その人の話を聞く。
そうすると、本でなんとなくわかったと思ったことを確認することができます。
あとは、実際の仕事をしながら、自分で学んだことと、てらしあわせて、学びを深める。
そして、
学んだことと実際がなぜ違うのかを聞き考えれば、新しい職場の特徴や問題点も大づかみに把握できます。
スポーツでも、学校の勉強でも、長い時間の中でできた基本や原則があります。それは仕事でも同じこと。
新しいことをやるときは、まず勉強して、その基本や原則を知ることはとても大事なこと
だと思います。
そうやって今回の初めてづくし、新しいこと、
商品企画、ブランド、ラグジュアリーについて学んだことは「好き」が根っこということでした。それも「誰よりもとんでもなく好き」になること。
人が欲しいと思うクルマを企画しようとすれば、誰よりもクルマのことが好きで、クルマというクルマは全部乗っていて、いろんなクルマの良さと悪さをいろんな角度からわからないとできない。
ブランドもブランドをつくる人が、自分がつくりあげたいブランドの価値観や価値について、熱狂的にならなければできない。
ラグジュアリーは、高いお金をだしてまで、手に入れたいと思わせる過剰な何かがないと成り立たない。そのためには過剰なまでの「好き」がないとできない。
その言葉に出会ったとき自分に一つの疑問がわきました。
自分は今まで仕事を一生懸命、楽しんでやってきたけど、そんな風に好きでやってきたんだろうか?
そもそもほんとに好きなことは音楽だったわけで、それを最初からあきらめて、会社に入り、やりがいを見つけて、一生懸命やってきたけど、それは心の底から好きでやってきたことだったのか?
ほんとうに好きでないから、仕事の最後がどこかあまくなってしまっていた。だから、自分は報われなかったのではなく、自分のパフォーマンスが足らなかったのではないか?
そんなことをおもいながら、とにかく今度は
ほんとうに好きになって、とことんやってみよう、それが自分のテーマだと思って、レクサスの仕事を始めることになりました。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt