レクサスの大ファンのお客様とお話しする機会がありました。
この方、あらゆる輸入車を乗り尽くし、何かしっくりしないと思っていた時、LFAを購入。それ以来、レクサスに惚れ込み、現在は、LFAに加え、LC.LS.LX.RXを所有。トヨタ車もランクルとヴェルファイアをお持ちです。
レクサスの何がいいんですか?とお伺いしたところ、全てがいい。乗れば誰でもわかるとのお答え。
ありがたい限りだと思いました。友人にもとにかく乗ってみろと勧めていただいているそうです。
奥様は現在LCに乗られています。
昔はポルシェを乗っていたそうです。
それが、ご主人にレクサスに乗り換えさせられ、最初に乗ったレクサスがISF、その時はまだポルシェに未練があったものの、RCFに乗り換えてから、ポルシェに乗りたいとは思わなくなったそうです。
そして、今のLC.、不満なところは何もなく、
カタログを隅から隅まで読んで、そうしたストーリーを読んでから乗るのがまた楽しいし、知ったことをお友達に自慢するのが楽しい
と本当にうれしそうに話していただきました。
ポルシェはどこがよかったのかお伺いしたところ、デザインと音とのお答え。走行性能ではないんだと思って、話してたら、性能はレクサスですね。とおっしゃいます。
開発している方は、ポルシェはすごい、ポルシェに負けないクルマをつくりたいと思って開発してるのに、奥様は性能はレクサスと言われる。逆にデザインは、ポルシェのデザインも素晴らしいけれど、レクサスも負けてないと思っているのに、デザインはポルシェと言われる。
つくっている人が思っていることと、奥様の感じておられることがまるで逆。
考えてみれば、
日常ポルシェを乗ると、うるさいし、硬いし、発進停止のショックは大きい。スポーツカーマニアが乗れば高性能と感じることが、一般の人には必ずしも高性能とは感じられず、むしろ、レクサスのようなスムーズな加速感の方が高性能と感じられるということかなと思いました。
昨日は雪道で子供が寝静まり、チャイコフスキーを聴けるクルマを買った人の話を書きましたが、お客様にとって、いいクルマは何か?いいクルマのある生活とは何か?
近所の高級スーパーにはドイツの高級ブランドはもちろん、ロールスロイスに乗って買いに来る人もいます。みんなお金持ちの奥様たちです。あの奥様たちは、どこが気に入っているのだろう?そんなにクルマ自体に興味があるようにも見えません。
そんな
普通のお客様の感性もしっかり想像して、その人たちが笑顔になるクルマ、サービスをつくる、それを提供する。
商品企画、というかビジネスは自社の商品をすごく好きになるだけでは足らない。人間もすごく好きにならなくてはできないことだなと思います。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt