キムライフ

もらったものは次の人に渡す。トヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

ブランドとは何か?人にたとえて考えてみた。

ブランドにかかわる仕事をしたのも、レクサスがはじめてでした。
 
レクサスのブランドについてはブランドブックに書いてあります。
 
Visionary Anticipation とか
Imaginative technology とか
Yet philosophy 二律双生とか
 
最初読んだときは、正直カッコいい難しい言葉が並んでいて、何のことやらリアルに感じられなかったのですが、仕事をしながら考えれば考えるほど、なかなか深く、ほんとによくできているなぁ〜と感心しました。
 
一方、
 
そもそもブランドとは何で、どうやったらできるのか?
 
例によってたくさん本を読んだり、好きなブランドのことを考えたりしながら、ずいぶん考えました。
 
特に、ブランド関連の本はヤマのようにあって、本を読むのには苦労しませんでした。成功したブランドの共通点やブランドを作るための仕組みなどいろいろと難しく書いてありました。でも、結局、
 
ブランドとはシンプルに人の名前みたいなもんだな
 
というのがぼくの結論です。
 

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矢沢永吉だって、ポールマッカートニーだって、イチローだって、松山英樹だって、みんなりっぱなブランドです。
 
人が、たくさんの人から信頼され、愛されている時、その人の名前はブランドになっている。
 
では、たくさんの人から信頼され、愛されるために何をしなければならないか?
 
明確で正しい価値観や美意識をもち、一貫性のある行動を、誰よりも徹底的に、誰よりも長く続け、まわりの人に対し、社会に対し、秀でた成果を出す。
 
もし、その人が、本当に自分が好きでもないのに、人から勧められたことや人気のあることをやったら、その人のブランドは傷つくでしょう。
 
もし、その人がお金がないからとか、時間がないからという理由で、何の説明もなく、期待を裏切ったり、約束を守らなかったら、その人のブランドは傷つくと思います。
 
自分事として考えれば、こうした当たり前のことが、企業がブランドをつくると何故か難しくなる。
 
それは、
 
自分のことではないことをたくさんの人が集まって、仕事として頭で考えて、正解を出そうとしてやるからではないか?
 
と思います。
 
シャネル、ナイキ、ユニクロ、アップルといった強いブランドの多くは、カリスマ性のある創業者によってつくられています。それは、企業という集団でありながら、一人の強い個性が貫かれているからに違いありません。
 
では、レクサスのように、創業した人はいないし、人も異動でコロコロ変わるという状況でどうやって、みんなが自分事として、一貫性のある継続した行動がとれるのか?
 
これは相当難しいことにチャレンジしている。ましてや、ラグジュアリーブランドとなると、企業のサラリーマンはラグジュアリーな生活をおくっているわけではありません。そのブランドにあこがれて入社したわけでもありません。
 
そんななかで、今まで、レクサスはアメリカで生まれてわずか30年で、新しいブランドとして成功してきました。すごいことだと思います。初代LS、日本名セルシオ、そして、RX、日本名ハリアーなど新しいマーケットをつくるような名車と、ブランドをつくった米国トヨタの人たちのすごい情熱があいまって、すばらしい成果につながったのだと思います。
 
そんなブランドをさらに強くしていくという仕事は、難しかったですが、やりがいのある楽しい仕事でした。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt