おもてなしと並ぶレクサスの強みが究極の品質です。
初代LSのアメリカで放映されたCMは有名です。ボンネットの上に置かれたシャンパングラスタワーがエンジンをかけても、揺れもせずに立っている。そこにthe relentless pursuit of perfection 飽くなき完璧の追求というコピーが映し出されます。
また、砂漠の国が集まる中東地域や、ガタガタ道が多いロシアでは、LXという大型SUVがとにかくこわれなくてラグジュアリーだということで大人気。
このCMのように究極の品質というと、とても静かだとか、故障がないとか、つくりが丁寧だとか、そんな品質が思い浮かびます。
ただ、
究極の品質とは、そのレベルではまだ足らない。なぜなら、静かとか故障しないという品質はいずれも機能的な品質だからです。
それでは、それはどんな品質か?それは、
まだ見ぬ車に乗る人のことを思い、その人の求める品質を作り込む
ことではないか?と思います。
それは、
ひきんな例になりますが、我々の日常の生活でいうと、
トイレのトイレットペーパーがなくなったら、次の人のために新しいトイレットペーパーをつけておくこと。
お風呂で石鹸がなくなったら、新しい石鹸を包み紙を外して、石鹸置き場にセットしておくこと。
食べ終わった食器類を片付けやすいように重ねておくこと。
脱いだ裏返しになった服は、ちゃんと表向きにして、洗濯カゴに入れること。
次の人のことを考えて、ちょっとした一手間を惜しまない。
そんな態度が究極の品質を作り込むのではないか?
トヨタ生産方式には、自工程完結という考え方があります。
次の工程の人がすぐに作業に取りかかれる状態で、自分の工程を終わる。各々の工程の品質を完璧にする事で、効率よく、高品質の製品をつくるという考え方です。
日本チームの100メートル×4リレー。日本独自の下からのバトンパス。
あの下からのバトンパスはまさしく
次の人のことを考えて最後のひと手間を惜しまない行動。
人間中心、おもてなしを大切にするレクサスが求める究極の品質とは、そんな風に作られてこそ初めて実現できる機能の品質と心の品質です。
そして、そんな品質のつくりかたって、人の人生にもあてはまるなと思います。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt