変わらなければいけないと頭では理解していても、変わることができない。習慣の力の話を昨日書きました。
そもそも、人というのは、変わりたくない動物なんだそうです。
現状、すごく困っていて、追い詰められているわけでもなければ、なおさら変わりたくはないというのがほんとうのところかもしれません。
人は、その変わりたくないという本音を隠すために、理由を見つけます。
一つは、悲観主義。
どうせ変えても、うまくいかない。だから、変えない。
何かを変えようというとき、うまくいかない理由をたくさんいう人がいます。変えることには必ずリスクがあります。うまくいかない理由をあげるのは簡単です。
一方、変わらないことが本当のリスクだという人もいます。確かに、過去、変わらずにダメになってしまった人や企業はたくさんあります。
では、人はどうして変わらないリスクより、変わるリスクをいやがるのでしょうか?
それは変わることには自らの積極的な決断、選択が必要になるからだと思います。時には反対を説得する必要もある。
失敗したら自分の責任であることがハッキリしてしまうから。
失敗したその時、何をいわれるかわかりません。
一方、変わらないことには決断はいりません。決めないことが変わらないことです。だから、仮に変わらないことでたいへんなことになっても、それは自らの責任にはなりにくい。決めなかった大勢の人たちとの共犯になります。
大勢の人と同じ行動、目立たないことを選ぶという意味では、悲観主義は日本人的な変わらない理由といえるかもしれません。
もう一つは、楽天主義。
どうせ変えなくても、何とかなる。だから、変えない。
何かを変えようというとき、大丈夫大丈夫、世の中の変化は一時的だ。何も変わっていない。だから変わる必要はない。最後はなんとかなると考えること。
意外に明るくて現場の人望のある人に多いので、こちらの方が本当に変えようとするとき手ごわい相手になるかもしれません。
反対に、変わる勇気をくれるのが楽観主義。
楽観主義とは、今、目の前のできることから、一つ一つやっていけば、最初はうまくいかなかったとしても、諦めずに続ければ、いつかは成功するという考え方です。
これをやれば必ず成功するという理屈がなくても、まずはやってみる、そして、手を替え品を替え、続けてみる、そうした行動を支える考え方です。
意識や考えが変われば行動が変わるという人もいますが、僕はそうは思いません。行動を変えれば、考えが変わる。そういう順番だと思います。過去にそうやって自分は変わってきたと思うからです。
そして、行動を変えるということは、習慣を変えるということでもあります。
楽観主義で習慣を変える。将来を信じて一歩を踏み出す。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt