キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

記憶は過去のものではない。今のもの。

記憶とは過去のもの。そう思っていました。頭の中にコンピューターのハードディスクのように、記憶を記録している場所がある。そんな風に思っていました。
 
でも、
 
頭の中にコンピューターのハードディスクのように過去を記憶する場所はありません。
 
動的平衡という本があります。
 
福岡伸一という生物学者が書かれた本です。生きているとはどういうことかを考えさせてくれるとても面白い本です。
 
動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

 

 

動的平衡とは動くことでバランスを保つという意味です。例えば、自転車は止まると倒れます。命もまた、止まっていない。動いている。そんなことが書いてあります。その本を読んで一番驚いたこと。
 
人間の体は半年に一回入れ替わっている。
 
人の細胞は常に少しずつ入れ替わっているんだそうです。まるで、ジグソーパズルのパーツがとれて、新しいパーツに入れ替わるように。
 
そんな風に細胞が入れ替わって、半年経つと人のすべての細胞はいれかわる。だから、人は食べる。食べなくなると、人は死ぬ。
 
ということは、脳もぜんぶいれかわっているわけで、もし脳にハードディスクのような場所があって、そこに記憶があるとしたら、半年後、覚えたことはぜんぶ忘れてしまうことになります。
 
だから、記憶は記録されているものではない。
 
では、どうやって人は何かを覚えているのか?
 
それは、神経の回路、ネットワークのつながりで覚えている。覚えているというか、同じように動いている。
 

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つまり、記憶とは今のもの。
 
今まで過去のことをずっと書いてきました。よく覚えてるねと言われることもありましたが、過去のことを正確に覚えているわけではありません。言葉も書いたイラストの表情も今、思い浮かぶもの。結局、今の自分に必要なもの、あるいは、今の自分を作っているもの。
 
過去と思っていることは自分が今のために繰り返し、今も使っていること。
 
そう思うと、変わらないと思っている過去からも解き放たれて、体も気持ちも少し楽になります。
 
一方で学んで使わないと神経の回路は切れてしまうそうです。だから、
 
常に学んで学んだことを使ってより良い人生を歩まないといけない。そうすれば過去もすべて良い過去になる。
 
そう動的平衡の著者は言います。
 
そう思うと、前向きに生きる勇気もわいてくる。
 
このブログも今まで過去の話を書いてきましたが、これからは今の話も書くからといって、なんの変わりがあるわけではありません。
 
過去なんてない。未来もない。あるのは今の自分だけ。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything Is Beautiful, nothing hurt