キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

関ヶ原をあるいて思った義に死ぬ美しさと罪深さ。

関ヶ原の古戦場に職場の仲間と行きました。
 
1600年石田三成率いる西軍と徳川家康率いる東軍が戦った天下分け目の決戦の場所です。
 
石田三成の本陣、徳川家康の本陣、寝返って、勝負を決めた小早川秀秋が陣取った松野山の山頂、そして、石田三成をささえ、合戦で自害した大谷吉継のお墓をめぐりました。
 

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関ヶ原の戦いは、司馬遼太郎の本で読んだことがあります。司馬遼太郎さんの本は好きで龍馬が行く、坂の上の雲、世に棲む日々などなど彼の歴史小説はほとんど読みました。
関ケ原(上) (新潮文庫)

関ケ原(上) (新潮文庫)

 

 

で、関ヶ原を読んだ印象は、とにかく徳川家康の策略がすごくて、ずるくて、完璧だったということ。

 
実際に戦場に行って、誰がどこに陣取ったのか、それぞれの軍の規模はどれくらいだったかを知ると、いかにこれが仕組まれた戦いで、一見、西軍が有利に見えるものの、あらかじめ寝返りが仕組まれていたことを考えると、全く形勢が逆転、
 
戦う前から勝負は決まっていた出来レースだったことを実感しました。
 
これが関ヶ原合戦の陣形です。
 

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一見、西軍が東軍を取り囲むように陣取っており、東軍は袋のネズミにみえます。
ところが、小早川秀秋は寝返る。毛利は動かないのでいないのと一緒。となると、今度は西軍が取り囲まれることになる。
 
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まさしく、そういう場所に石田三成はおびき出されたわけです。
 
石田三成大谷吉継も、この戦いに勝ち目はないことはわかっていたようです。しかし、大恩のある豊臣家への義をつらぬくために戦いを選びます。
 
その義を重んじる姿は、後年たいへん敬われたようです。
 
大谷吉継のお墓には、新しいお花がお供えされていました。
 

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今もそんな風にお花が供えられるくらい義を重んじ、義に殉じた人間に想いを寄せるというのは、日本人らしいこと、侍の心なのかもしれません。
 
確かにそこには我が身も惜しまない美しさがあります。でも、それと同時にずいぶん罪深いことだとも思いました。
 
なぜなら、諸説ありますが、この戦いでの死者は3万とも4万とも言われています。大将が個人的な義を果たすために負けるとわかっている戦いに挑んだことでたくさんの人が死んだわけです。
 
本人が義に死ぬのはいいけれど、はたして前線で戦い死んでいった多くの兵士も同じ気持ちだったのか?
 
もし同じ気持ちでない多くの人が巻き込まれたのだとしたら、それはずいぶん罪深いことだなぁとも思いました。
 
今の世の中、特に日本において命をかける戦いというものはありません。ただ、
 
会社もリーダーのもと社員があつまる組織です。リーダーの決断によって社員は動きます。そのリーダーが情勢判断をあやまり、上を見て違うと思っていても、義によって部下がとる行動を決めたらどうなるのか?
 
戦いではないから死ぬことはない。でも、その行動は成果を生まない。無駄骨になる。そして、そのことはその部下の心を傷つける。命はなくならないが、やる気は死ぬ。
 
戦いもビジネスもリーダーの役割、責任はおもい。
 
関ヶ原の戦場を歩いて、そんなことを思いました。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt