キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

カー用品通販事業 運命のわかれ道 第7話 異動

その後、事業はちょっとずつ売上があがっていきましたが、なかなか採算ラインに乗るところまではいきませんでした。
 
1年も経ってくると、採算ラインにのっていないこと、売上が足らないことが少し当たり前のような感覚になり、ちょっと慣れてしまっていたように思います。
 
そして、1年半たったとき、異動になりました。
 

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たちあげた事業は残されたメンバーと後任の人にたくすことになりました。
 
その時どんな気持ちだったのか。
 
採算にまでのせることができず、志半ばてくやしかったか?部署を変わりたくなかったか?
 
もちろんそういう気持ちもあったし、事業が今後どうなるかは心配でしたが、その部署での経験も3年になっていたし、そろそろ新しい仕事がしたいという気持ちもありました。しかも、
 
新しいポストは重要な部署だったので、むしろ新しいキャリアへの期待の方が大きかったと思います。
 
会社としても、とにかく事業もたちあがったし、ほかの仕事も成果があがっていたし、そろそろ次のキャリアをふませようということだったのでしょう。
 
これがベンチャー起業家だったらどうか?
 
自分がはじめた事業で、大成功してどこかの大企業に事業を売却して次の事業にチャレンジするというのならいいでしょう。それが、
 
まだ採算がとれてない状態で、たったの1年半で代表者をおわれる。
 
めちゃくちゃくやしくて、何言ってんだ、まだやるぞ!そんな気持ちになるにちがいありません。
 
そもそも事業を企画するのに1年から2年、事業が軌道にのるまでに5年、大きく成長するのには10年くらいはかかります。それが、一つの部署を担当する年数が3年では、事業をやりきるところまではとてもいきません。
 
自分が異動した後、フランフランがセブン&アイグループに入ったことを機にこの事業からはなれることになりました。
 
柱となっていたブランド、オリジナル用品がなくなった影響は大きかったようです。
 
残された事業立ち上げメンバーも一人一人変わっていきました。引き継いだメンバーも能力はあったと思いますが、立ち上げた人と比べると、どうしてもやる気や事業へのこだわりはかけてしまいます。
 
そして、カー用品通販事業は終わりを告げることになりました。
 
大企業では必ず異動があります。既存事業には完成した仕組みがあります。人が変わっても成果が大きく変わることはありません。むしろ、人が変わることで新たな発想が加わり、変革や改善のきっかけになることも多い。人材育成の観点でもさまざまな経験をふむことは大切なことです。自分自身、いろんな経験をさせてくれてとても感謝しています。
 
一方で、新事業が立ち上がり、まだ軌道に乗る前の異動は事業に大きな影響をあたえます。事業の修羅場を経験させるという意味では、最後までやり切らせるという人材育成の考え方もあるでしょう。
 
企業にとって人材育成は生命線。どちらの考え方が正しいということではありませんが、
 
異動が新事業の運命のわかれ道
 
になることはまちがいないと思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt