キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

ステップ4 ②なぜなぜのやり方 なぜを五回くり返せ

手がかりをみつけたら、「なぜなぜ」のスタートです。その現場にある要素をすべて書き出して、原因を考えぬくことです。
 
この前書いたタイヤの販売現場であれば、
 
自社のスタッフ、スタッフの知識、技能、やる気、取引先の店長、スタッフ、取引先の知識、技能、やる気、取引先との人間関係、取引先店舗の場所、大きさ、営業活動の内容、その時の持ち物、ツール、訪問する時間、回数、取引先の方針、経営状況
 
現場には本当にさまざまなことがあります。そのどこに原因があるのか、徹底的に考えます。
 
ここでも、大切なことはすぐに思い込みでしぼりすぎないこと。そして、あれ?と不思議に思ったり、納得できないことについて、その訳を考えぬく。さらに観察や聞き込みをする。今まで有名な刑事ドラマのイラストを描いてきましたが、まさしく刑事の捜査に少し似ています。
 
例えば、自社のスタッフが訪問する取引先のみなさんになぜ挨拶をできないのか?
 
それはスタッフに挨拶のやる気がないからだときめつけて、すぐ挨拶するよう指導しよう!ではダメです。
 
人の要因なら、
挨拶をするのがこわい。
なぜこわいのか?
どんなふうに挨拶をしたらいいのかわからない。
なぜわからないのか?
教えられてないから。
なぜ教えられてないのか?
教える仕組みがない。
なぜ仕組みがないのか?
教える内容、活動標準が決まってないから。
 
そのほか、
訪問したときに取引先の人たちがいない。
なぜいないのか?
仕事で外に出ているから。
なぜ出ているのか?
訪問する時間帯がわるいから。
なぜその時間に訪問するのか?
相手の都合より、自分の移動効率を優先してしまっているから。
なぜ優先するのか?
決められた優先順位、活動標準がないから。
 
こんなふうに
 
あらゆる要素でなぜをくりかえします。トヨタ生産方式で有名な「なぜ五回」です。
 

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すると、理由がだんだん絞り込まれて、シンプルになっていく。ここをなおせばなおるという要所がみえてきます。
 
理由がたくさんあるうちはダメです。何事も真理というものはシンプルなものです。複雑怪奇な自然の現象を表す物理の法則、式はシンプルそのもの。それは真因だって同じです。
 
また、なぜを繰り返す時に大事なことは人のせいにしないこと。
 
トヨタ生産方式には、適切な仕組みや環境があれば、人はできるという人間の力に対する強い信頼、信念があります。そして、あらゆる人には、人の役に立ちたい、成長したいという意欲がある。考える力がある。それをいかに引き出すかを考えます。
 
その信念は、以前に書いたケンタッキー工場の例のように、国を超えても伝わりました。
 
人間の力への信頼、人間性の尊重がなぜ五回の土台です。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt