対策がきまったら、次は、実行です。
実行で大事なことで二つ。
一つは体制づくり。なかまづくり。
新しいことは過去に経験がありません。自分たちですべてをちゃんとやることは難しい。だから、できる人を仲間にすることがとても大切です。
漫画ワンピースでも、主人公ルフィは、剣豪ゾロ、料理人サンジ、航海士ナミ、学者ロビン、医者チョッパー、武器製作ウソップ、船大工フランキー、音楽家ブルックと海賊王になるために必要な能力を持った仲間をつくります。
前に、マイルスデイビスの新しい音楽のつくりかたを書きましたが、真因までつきとめたのだから、やることはわかっている。あとは、やれる優秀な人をみつけて、何がやりたいのかをはっきりと伝え、一緒に取り組むこと。そうすれば、自ずと、新しいものは生まれていきます。
やれる優秀な人をみつけるには、普段から人との出会いを大切にし、おもしろい人だなぁと思った人とはおつきあいをつづけておくことが大事です。相談できる人を何人持っているかで、いい人が見つかるかどうかはほぼ決まります。
それと、やれることを話せる人、似たようなことがやれる人、実際にやってほしいことをやれる人の区別をつけること。つけられる力をつけること。
世の中には、自分ではやったことないのに、さもやれるように話をする人がたくさんいます。
たとえば、ネット通販のサイトをつくるというケース。ネット通販のサイトは受注画面です。ただ、広告画面でもあるため、サイトの見た目は広告のためのホームページのように感じてしまいます。
この時、広告をつくるのが得意な人が、通販サイトをつくることができますよって言うことがよくあります。でも、その人は広告をつくるのが得意なだけで、受注画面としてどう使いやすくするか、見るだけでなくクリックして注文させるための文章をどうするかといったことはそこまで強くないことがあります。
もう一つ大事なことは、やりたいことを明確に伝えること。
やりたいことを明確に伝えるためには、まずやりたいことが明確になっていないといけません。
明確にすればするほど、必要な能力の区別がはっきりとつくようになります。
そして、
どんなに優秀な人も、やりたいことがあいまいでは能力の発揮しようがありません。
この人に任せれば、アラジンの魔法のランプのように、いいものができると思う人が多いですが、そんなことは絶対にありません。
天才ミュージシャンに音楽をつくってもらうときに、誰をどうしたいのか?泣かせたいのか?気持ちをもりあげたいのか?やすらぎをあたえたいのか?何も言わずにただ「いい曲お願いします」といっても、ほしい曲はできないのと同じです。
逆にやりたいことが明確で、そのことが相手にとってもチャレンジ意欲をかきたてるようなとき、すばらしいものがうまれることがあります。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt