キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

モチベーションのつくりかた その5 プライドをつくるしくみ

4つ目のモチベーションの素。それはプライド。
 
地位や名誉が欲しい、偉くなりたい、尊敬されたい、そんな気持ちです。
 
マズローの五段階欲求説の4つ目。社会的欲求といわれているものです。
 
では、みんなのプライドはどうやってつくることができるのか?
 
危機感、勇気、安心感をつくるために必要なことは、人へのコミュニケーション、経験、率先垂範など、人の行動でした。
 
でも、
 
プライドは社会的欲求ですから、人の行動だけではつくれません。プライドをつくるには社会的にみとめられるしくみをつくらなければならない。
 
昇格、抜擢など社会上の地位をあたえるしくみ、表彰など公の場にほめられるしくみなどが必要になります。
 
そうなると、自分でできることが限られてくるような気もしますが、自分のチームの中でも、たとえば、みんなの前に誰かをキチンとほめるとか、チーム内で投票して一番活躍した人を選ぶとか、「ありがとう」カードのようなものをつくって、お互いに感謝をあらわしやすく仕組みをつくるとか、いろいろやれることはあります。
 
しくみづくりで一番注意しなければいけないこと。それは一貫したわかりやすい公正なしくみであること。
 
ただ、一貫して公正なしくみをつくるのは、とてもむずかしいことです。
 
まず、いろんな人がおこすあらゆることに一貫して公正であることはむずかしいことです。
 
お世話になった人事の時の部長はよく、
 
己をむなしくすること、好き嫌い、個人の価値観にかたよってはいけない。自分がどれだけ知っているのか?と問いかけて常に謙虚でないといけない
 
と言われていました。
 
しかも、こうした仕組みは長い期間続ける必要があります。
 
人事にいるときに、育児や配偶者の転勤などで、一時的に会社を退社せざるを得ない人がカムバックできる制度を企画したことがありました。
 
自分は一生懸命企画したのですが、営業のキャリアが長いため、企画が販売促進策のように、短い期間しか想定できていませんでした。
 
部長から、人事制度はいったん導入したら10年は続けないといけない。10年間でおこるかもしれないいろんなケースを想定して、そのすべてに一貫して公正な制度にしなければいけない。
 
そう指摘されて、制度をつくりあげるのに何回もいろんなケースを挙げられては修正、ずいぶん苦労しました。でも、おかげで、その制度を利用していったん会社を離れざるをえなかった人が、また会社にもどって活躍することができるようになりました。
 
確かに社会的制度が浸透して、その制度の元で、人が安心感をもってがんばれる文化、風土をつくりあげるには最低でも5年、その風土のなかで、会社や組織が成長する期間として5年。そう考えると10年くらいの時間軸でしくみを考える必要はある
 
なと思います。
 
また、その方は、
 
人事とは人間にたとえればホルモン、元気の素。元気製造工場にならないといけない
 
とも言われていました。
 

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理想的な制度、しくみとはそういうものだと思います。
 
前に、ニューヨーク旅行でアメリカという国に世界中から夢をつかむために人が集まっていることに感動した話を書きました。アメリカという国も、アメリカンドリームという夢・プライドをつかむための一貫して公正なオープンなルールがあります。そのしくみは世界中から優秀な人、志ある人を集め、次から次へと新しい活力ある事業をうんでいます。
 
プライドをうむ仕組みは、人を元気にする。社会を成長させる。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt