昨日、会議は真剣勝負という話を書きました。
でも、そうは言っても何を発言すればいいかわからないという人もいるでしょう。
日本人は検討はずれのことを言って、みんなに何言ってるの?って思われることをこわがります。
だから、空気を読んで、発言するかどうかまよっているうちに議論が進んでしまって、発言のタイミングをなくしてしまう。そんな経験をしている人もたくさんいると思います。
でも、会議は真剣勝負だから、結論に納得いかなくても、そのとき発言できなければ負け。
剣道や柔道で、相手の出方ばかり気にして、ひとつも自分から攻めることができなければ、必ず負けます。それと同じことです。
あとから、ほんとうはあそこで竹刀を一振りしたかったがやらなかった。そのとき、もし一振りしていれば自分は勝っていたと言ってもあとの祭り。結果を変えることはできません。
とにかく、勝負なのですから自分の一振りをしないといけません。
では、どんな一振り、どんな発言なら、いろいろと考えすぎずにできるのか?
空、雨、傘という話があります。
くもってる空をみて、こんな会話をすることがあります。
きょうの空はくもってるね。
雨降るんじゃない?
傘もっていこうか?
最初の空は事実。
次の雨は意見。
最後の傘は対策。
若い人が、会議にでてるとします。大激論です。えらい人や上司が一生懸命話しています。そんな時、自分が何かを思っても、その思ってることを言ったところでどうせ……そう思ってだまってしまうわけです。
たしかに、意見は経験や能力によって出来不出来がかわるし、経験のない若い自分の考えてることがいいかどうか自信がもてないのは当然です。意見を発言するのはむずかしい。
でも、事実はちがう。
事実は、経験や能力に関係なく事実です。誰でも発言できる。
発言したあと、そんなことわかってると言われるかもしれないけど、もしみんなが事実を知らずに意見や対策の議論をしていると、大きな間違いをおかすことにもなります。
議論を聞いていて、あれ?これじゃ自分の知っているあのことがおかしくなるぞとか、あの人はきっとかなしむぞとか思い当たることがあったら、
事実はどんどん言うこと。
自分よりえらい人はその分現場からはとおいので、自分しか知らない事実は必ずあります。
その事実が、発言が結論をかえることだってある。人を救うこともある。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt