今日も引き続き尊敬する上司のはなしです。
実績にはきびしい方でした。一社一社の日々の実績をほんとうにしっかりみられていました。
登録ゼロの日がつづいている都道府県には、なんだ?仕事やめたのか?って、担当の地区営業に聞いてからかっておられました。当時は地区営業の人たちも毎日こまかくフォローされて大変だなぁと思ってみてましたが、今考えると、
フォローされていた地区営業の人たちも、うるさいとは感じず、むしろ毎日見てもらってると思って、すこしうれしかったんじゃないかなと思います。
そもそも、一社一社の実績を毎日みるというのはたいへんなこと。なかなか簡単にまねできることではありません。
こんなこともありました。
11ヶ月連続で前年割れがつづいていた年の12月、最後の月だけは前年をこえようと月初の会議で議論がおこなわれていたときのことです。
一人の営業部長が12月何台登録できるか計画を報告したとき、もうすこし登録できるのではないかとの意見に対して、あとだいたい100台くらいは……と答えました。そのとき、
1台でも前年をこえようとみんなで考えているときに、あと100台くらいとはなんだ!
そう言って、その方がものすごくおこられたのです。会議がこおりつくように感じました。
一人一人、一台一台、そういうことを大切にされていた方だから、そこがいい加減なことにはすごく厳しかったんだと思います。
前線で何が起きているのか?営業が前線を掌握せずして、戦いに戦う前から負けている。
よくそう言われていました。その前線とは、車を販売するスタッフ一人一人、販売した車一台一台のことだったんだなと思います。
実績の数字を見るときも、そのデータから販売された一台一台のこと、販売した一人一人のことを考える。考えて、一社一社の人と必死にコミュニケーションをとって何が起きているかのかを聞く。聞いてまた考える。考えて、今日の戦いにのぞむ。
会議や打ち合わせが早く終わって、10分でも空き時間ができたら、電話をしたり、オフィスを歩きまわって、働いてるみんなに声をかけたり、常に現場を知るためのコミュニケーションに努めておられました。
やさしくて、つよくなければ、できないことです。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt