キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

心にとめている言葉 一知半解は知らざるに劣る

一時期、山本七平さんの本をよく読んでいました。その本の中で知った言葉です。
 
一知半解は知らざるに劣る
 
一部分や半分など部分的に知っていることは、なんにも知らないよりだめだという意味です。
 
ちょっとでも知っているほうが、なにも知らないよりいいと思いますが、人はちょっと知っているとぜんぶ知っている、あるいはもうこれ以上知らなくていいと思ってしまうところがあります。もしそうなってしまうくらいなら、何も知らないほうがまだいい。そういう意味です。
 
この一知半解を意図的に悪用したのが、大本営発表です。
 

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大本営発表というと、太平洋戦争のとき、日本軍の大本営が日本軍が負けているのに、あたかも勝っているかのように、うそとか誇大した内容を発表したと思われています。
 
しかし、大本営発表にうそはなかったそうです。ただ、ほんとうのことを隠していた。
 
たとえば、日本軍が相手を1000人やっつけたとき、日本軍は全滅していたとします。このとき、全滅した事実は発表せず、1000人やっつけたことだけを発表したわけです。
 
その発表を聞いた日本国民は日本軍は勝っていると一知半解で誤解してしまいました。
 
あらゆる伝説は語られざる事実、前提をその時の常識によってねつ造、強調されつくられる。
 
そう山本七平さんは本の中で言われています。
 
でも、考えてみれば、自分の仕事や生活の中にも、一知半解なことはたくさんあります。
 
たとえば、課題があるなときづいていて、今はまだいいと思ってキチンと打ち手をうててないときに、そのことを指摘されると、「そのことは知ってます」と言いわけをする。一知半解で今はまだいいと思っておこる失敗です。
 
あるいは、過去の経験にもとづいて、今の課題を判断することも、時がうつり、おこることも部分的にはかわっているわけですから、一知半解でやってしまうまちがいです。
 
不都合な事実があるのではとうすうす感じているのに、それを確かめないことも一知半解。
 
歳をとるにつれて、俺は知っていると言いたくなるし、その方が楽、
 
でも、自分は何でも知っているという自信やブライトより、なんにも知らない、まだまだ知らないという謙虚さや好奇心をもつほうが、人生楽しい。
 
そうありたいなと思います。山本七平さんでおすすめの本はこの二冊。

 

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt