リクルートの旧社訓です。
自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ
すごく好きな言葉です。
まさに、自ら機会をつくりだす社員がたくさんいるわけです。
リクルートが新しい事業をつくっていくしくみは、最初はほんとに一人一人が個人技で強烈な企画力と営業力で実現したそうで、伝説のような社員がたくさんおられたようです。最近は、そうした活動がしくみ化されていて、そのしくみについては「リクルート、すごい構創力」という本でくわしく紹介されています。とても勉強になるいい本でした。

リクルートの すごい構“創"力 アイデアを事業に仕上げる9メソッド
- 作者: 杉田浩章
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/05/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「自ら機会を創り出し」とは、機会は会社からあたえられるのではなく、自分でつくれということです。
わるくいえば、つきはなされているようですが、よくいえば、何をやってもいいということで、その自由で力強い感じがとても好きです。
そして、「機会によって自らを変える」
むかし、実存主義という考え方にはまったことがあります。その中に出てくる
「投企」という概念と「機会によって自らを変える」と言う考えがとても似ているなと思います。
サルトルという哲学者が有名な思想です。一人一人の現実の存在がすべてに優越するという考え方。わかりやすくいえば、人として存在するとか、社会人として存在するというまえに、まず自分はキム兄という固有名詞をもった個人として存在するということです。
固有名詞として存在するためには、各個人は自分を「おれはこれをやっていく。こういう人間になる」と未来へと投げ、企てて(くわだてて)自分を固有の存在としてつくりだしていかなければいけません。このおれはこれをやっていくと自分で決めて、自分自身を未来に投げるというイメージがなんともかっこいいなぁと若いころ思いました。
また、これは、トヨタの問題解決の問題の明確化とも似ています。
問題解決では、まずあるべき姿をえがき、あるべき姿と現状とのギャップを問題ととらえて解決していきますが、自ら機会を創り出すとは、自ら高いあるべき姿をえがき、問題を創り出すということと同じです。そして、問題を解決するなかで自分を成長させていく。
自分は自分でかえられる。未来の自分は自分がつくる
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt