屋久島の森、すばらしいから写真をたくさん撮りました。でも、なかなか目で見て感動した良さがうまくとれない。
たとえば、苔の緑のあざやかに感動して、写真にとるのだけれど、とった写真をみると感じたほど緑にうつらない。
そう思ってスマホをみていると、ガイドさんに「このすばらしさを写真でとることはなかなかできないですよね。目に焼きつけておいてください」と言われました。
そりゃそうだな、自分が見ている景色は3Dだけど、写真にとると2Dになってしまうし、画素数だって、目で見るのとはぜんぜんちがうし……そう思いました。
でも、ガイドさんがいいカメラでとる写真は目で見たとおりか、目で見るよりいい景色なんです。
ひみつはカメラ自体の性能もありますが、撮り方にもありました。
ガイドさんは写真をとるとき、マニュアルモードにして、ピントをあわせる場所、あかるさ、ひかりの角度などをこまかく調整して時間をかけてとるのです。
スマホでとっても、ガイドさんの写真はなかなかいいのですが、ガイドさんはオリジナルモードではなくビビッドモードでとります。つまり、
ガイドさんは自分の感動したことを強調して撮っていて、ありのままをとっていないわけです。
自分がスマホでとった写真が、目で見たままをとれないのではなく、写真の方がほんとうのありのままで、目で見た景色は、自分が感じた景色なんだとおもいました。
自分でもとった写真を自分が見た感じに写真加工アプリで修正してみました。
これがありのまま。
そして、これが加工した写真。ちょっとオーバーすぎますが、感じた緑はこんな感じです。
人はありのまま見ることはできない。見たい世界しかみることができない。
これは、景色にかぎったことではありません。仕事の問題に対してもそう。人に対してもそう。
人が感じることを感じて表現する力、ありのままはなんなのか自分を無にしてものごとをみる力、それぞれ大切だなと思います。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt