今年はたくさん変化のある年でした。何より、会社が変わりました。
新しい会社にきて、会社のメンバーとの新しい出会いがあり、お取引先をまわって、そこにも新しい出会いがありました。いままで知っていると思っていたことも、現場の中にはいってみて実は知らなかったと気づくこともたくさんありました。
自動車業界100年に一度の変革期ということで、会社も自分のキャリアもめまぐるしく変わり、予想ができなくなりました。
でも、こんなことは金融業界や家電業界などほかの業界ではとっくの昔におきていたことで、むしろ当たり前のことかもしれません。
そんな変化がはげしい時代は「今ここ」に生きるしかないと思います。
今年もそう思ってがんばりました。
今までがんばってきたのだからとか、これからこうなりたいとか思っても、自分の力ではなんともならない。ならば、今、自分が直面している「今ここ」をせいいっぱい充実させて生きる。
そう思ってがんばっているうちに、今年はあたらしい気づきがありました。
それは、
「今ここ」を大切に生きることは、ただ今だけを楽しくする、充実させることではないということ。
がんばってもがんばった甲斐がないのはつらい。過去を忘れるのもさびしい。
本来、「今ここ」には過去からの蓄積もあるし、未来につながる何かもあるはずです。
過去とも決別し、未来のこともまったく考えない「今ここ」はどんなに楽しくしても、いつか楽しくはなくなる。今年、有名人の薬物使用が話題になりましたが、薬物使用で楽しくなる「今ここ」には過去も未来もない。そういう楽しい「今ここ」は「今ここ」を大切に生きていることにはならない。
過去も未来も考えないというのは、つらい過去や不安な未来を忘れようとしているだけで「今ここ」に集中していることにならない。むしろ、過去や未来にとらわれている。
でも、過去がんばってきたんだからとか、今これだけがんばるんだからこうなるはずという気持ちで「今ここ」をがんばることは、がんばった報酬を求める自分勝手な欲で、これまた過去や未来にとらわれている。
大切なことは、逃げる気持ちや欲はすてて、
今までの過去があるからこその「今ここ」、
今よりはよくなっている未来につながる「今ここ」、
そんな「今ここ」にいることに感謝して、がんばること。
「今ここ」をそんな「今ここ」に変化させつづけること。
それが「今ここを大切に生きる」ということだと気づきました。
そんな「今ここ」の積み重ねの先にはそう悪くない未来がかならずあるはずだと思います。
2019年12月31日に感謝。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt