スキーでの出来事です。
リフトに乗ろうとならんでいたら、前のおばちゃんがリフトにのりそこねて、こけてしまいました。
妻が助けようとたちよると、そのおばちゃん、
「あぁ〜もう私たてない」
そう言ってまったく立とうとしません。リフトのおにいさんもきて、
そのおばちゃんを助けました。
でも、そのおばちゃん、無言。
ありがとうも言わずにリフトに乗って行ってしまったそうです。
まったくひどいおばちゃんですが、その話を聞いて思いました。
なぜ、おばちゃんは自分で立とうともせず、ありがとうの言葉も言わなかったのか?
それはきっとこんな話なのではないか。
そのおばちゃんはほんとはスキーになんかきたくなかった。でも、子供にせがまれてしかたなくきた。寒くて雪の降るなか、ガマンして1日スキーにつきあって、あんまりうまくないから、こけるし、つかれるし。
そして、みんなはさっさと先に行ってしまって、一人残され、おくれてリフトに乗ろうとしたそのとき、リフトにのりそこねて、こけてしまった。そして一言、
「あぁ〜もう私たてない」
そのおばちゃんは、もう自分が完全な被害者だと思っていたのではないか。
自分が被害者なんだから、助けてもらって当然。被害者の自分がなぜお礼を言う必要があるのか。だから、ありがとうって言わない。
僕の想像なので、はずれているかもしれません。でも、
被害者意識をもつと人は感謝する余裕もなくなってしまいます。
被害者意識をもたないようにするには、自分の意志で生きること。自分の選択に責任をもつことが大事だと思います。
たとえ、やらされてやることでも、やるからには自分が選んだと思うこと。選んだからにはやりたいと思ってやること。
「やらされている」という意識、あるいは「人に頼る」という姿勢がありがとうっていう言葉を言えなくする。
昔、後輩に教えてもらった言葉を思い出しました。
被害者意識と依存心は心のがん
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt