キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去の出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

野心と虚栄心のちがい。虚栄心も大きく、野心はさらに大きく。

こだわりと囚われのちがいの話を書きました。似たようなちがいに、野心と虚栄心のちがいがあります。
 
野心は世のため、人のため。
虚栄心は自分のため。
 
野心は世の中をこうしたい。誰かを救いたい。
虚栄心は自分がこうなりたい。こう思われたい。
 
野心はこだわり、虚栄心は囚われ。
 
「こだわりはもて。しかし、囚われるな」ということは野心はもて。でも、虚栄心はもつなということになります。
 
塩野七生さんのローマ人の物語はとてもおもしろい本です。
 
歴史上の事実をていねいに書きつつ、ところどころに塩野さんの解釈が出てくる。そのキレがとてもよくてかっこよくて好きです。
 
なかでも、ローマ帝国をつくりあげたユリウスカエサルの話はとてもおもしろい。キケロポンペイウス、スッラ、ブルータス、さまざまな人物が出てくる。それぞれに個性がある。
 
ローマ人の物語 (4) ユリウス・カエサル-ルビコン以前

ローマ人の物語 (4) ユリウス・カエサル-ルビコン以前

  • 作者:塩野 七生
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1995/09/01
  • メディア: 単行本
 

 

虚栄心が大きい人、野心が大きい人、両方小さい人、
 
野心だけが大きすぎると考えていることが現実離れして、人の気持ちから離れてしまう。
 
一方で、虚栄心だけでは、自分の力で何かをなしとげることはできないし、自分がよく思われたいという気持ちだけでは人の気持ちをほんとうにつかむことはできない。
 
そして、塩野七生さんいわく、
 
ユリウスカエサルの虚栄心は人並み以上に大きかった。野心はさらに大きかった。
 

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なるほどなぁ〜とすごく納得してしまいました。
 
囚われるなといっても、人間、なかなか欲はなくなりません。偉くなりたいとか、人からすごいと思われたいという気持ちはゼロにはならない。逆にそうした欲は強い原動力になります。
 
ベンチャー起業家の方と話していると、はじめは金持ちになりたい一心だったという話をよく聞きますし、有名なミュージシャンも女にもてたいと一心で始めたという話も聞きます。
 
ただ、そういう気持ちだけでは長続きしない。一時的に成功しても、さらに何かを達成することはなく、失敗する。
 
大人物と言われる人というのは、野心も虚栄心もでかい。野心はでかい虚栄心よりもっとでかい。だから、何かに悩んだときは、おおきい野心にもとづいて決めることになる。その時も虚栄心に悩む人の気持ちをわかることもできる。
 
「こだわりをもて。しかし、囚われるな」という言葉もかっこいいですが、
 
「虚栄心も大きく。野心はもっと大きく」という言葉は、とても人間的で好きです。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt