アメトークの恋愛大好き芸人になるほどなぁ~と感心したので、もう少しちゃんと恋とか愛を勉強してみようと一冊の本を読みました。その本は心理学者のエーリッヒフロムという人が書いた
愛するということ
という本です。
1956年に出版された本なので、内容的に少し古いなぁ~と思うところもありましたが、なるほどと思うこともたくさんありました。
日本では「恋におちる」とはいうけれど、「愛におちる」とは言いません。
英語では、「恋におちる」ことを"fall in love"というので、これを直訳すると「愛におちる」ということになります。
愛するということは、ある日突然、目の前に大好きになる人があらわれて、愛におちて、愛し愛されるようになる。つまり、愛することはむずかしくなく、そういう人に出会うことがむずかしいと人は考える。そして、愛するというより、どうやって愛されるかを考える。
でも、愛するというのはそういうことではない。愛は技術だ。
とフロムさんは言います。
技術を身につけるには技術の理論、愛とは何かをまなび、実践する方法を習練しなければなりません。では、愛とは何か?
愛とは孤立からぬけだすための欲求。能動的な行動である。
愛とはおちるものではなく、みずから踏み込むものである。
愛は何よりもあたえることであり、もらうことではない。
愛とは相手を気にかけること
愛とは相手の求めるものにこたえる責任をもつこと
愛とは相手をありのまま尊重すること
愛とは相手を知ること
自らをたかめて、自分のいちばん大切なもの、命や息づいているものを与える。お互いがお互いを気づかい、尊重し、知り、与えあって、お互いが豊かになる。
そのためには、規律、集中力、忍耐力を習練しなければならない
とフロムさんは言います。
なんだかむずかしいなぁ~と思いますが、どれもこれも自分本位ではできないことばかり。自分にルールを課すことも、座禅のようにただすわることに孤独な状態で集中することも、何かをガマンすることも、自分の欲をいったん捨て去らないとできません。
だから、フロムさんの言う愛する技術というのは、
シンプルに言えば自分を捨て去って、相手をただ思うという技術のことなのかなと思いました。
やっぱり、「恋は自分よがり、愛はあの子よがり」いい言葉です。
そもそも、愛という言葉はあまり日本人がつかっていなかったそうです。金八先生が言ったセリフが印象に残っていて、ネットで検索したらでてきました。
I love youという言葉に初めて二葉亭四迷がぶつかったとき、どう訳すか悩んだらしいんですよ。今みたいに好きとか愛しているとか使わない時代ですから。それで何と訳したと思います?
「私は死んでもいい」
究極のあの子よがりです。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt