飲んだ帰りはタクシーに乗ることがおおいです。
地下鉄がなくなる時間まで飲むことがおおいのと、早く終わっても、地下鉄の駅から家までは歩いて15分。途中人通りの少ない暗い夜道もあって、親父狩りにあうのもこわいので、ついついタクシーにしてしまいます。
で、
飲んだ帰りのタクシーには失敗がおおい。
だいたい乗ってしばらくすると熟睡です。
僕の友人のひとりが、タクシーの運転手さんがいくらおこしても起きなかったことがありました。
タクシーの運転手さんはお客さんの身体にふれることができません。身体にふれてとんでもないクレームになることもあるからです。とにかく大きな声で起きてくださいとなんども声をかけましたが、その友人起きることができません。
それで、タクシーの運転手さんはどうにも困ってしまって、交番へ。で、おまわりさんに頼んで友だちを起こしてもらったそうです。それでも、友人は眠気まなこ。結局、そのまま交番で家族が迎えに来るのを待ったそうです。
自分も寝てしまってなかなか家につかないことがよくありました。運転手さんが聞きます。
「ここはどっちですか?」
「右で」
と答えたあと、またすぐに寝てしまって、次に曲がるところを通り過ぎてしまう。それで、運転手さんが
「曲がってだいぶ来ましたが、大丈夫ですか?」
起きてみるとだいぶ通り過ぎています。それで、
「すいません。ひっかえして」
そんなことをくりかえして、家の近くをぐるぐるぐるぐる。一緒に乗っていた友だちがいつ着くのかとっても不安になったこともあったそうです。
それで、その日はひとり。
運転手さん、さすがに困ってきて、
「お客さん、こんどはどっちですか?」
で、眠気まなこで答えます。
「まっすぐで」
そうしたら、運転手さんが大きな声で言いました。
「道ありません!」
びっくりして起きて、その日は無事家につきました。
タクシーの運転手さんはたいへんです。タクシーに迷惑かけてはいけません。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt