キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去の出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

女性が働きやすい国になるために。ヨーロッパと日本の違い

小泉環境大臣の育休が少し前にすごく話題になりました。
 

f:id:y314t923:20200216070619j:plain

 
そんな時、パートで働く知り合いの優秀な女性がフルパートで働く仕事ができない人に苦労しているという話を聞きました。
 
そのことを上司に言えばいいじゃないかと言うと、上司は時短の自分とフルのその人とだと、フルの人をとるかもしれないので、そんなことは言えないんだそうです。
 
能力のある女性が子育てのために自由に働くことができず、男性と同じように社会で活躍できないことはとても酷なことだと思います。
 
むかし、人事にいたとき、ダイバシティプロジェクトというプロジェクトのたちあげにかかわりました。女性が働きやすい人事制度整備をすすめるプロジェクトでした。
 
時短勤務で子育てと両立して、男性に負けないように働いている女性数名にインタビューをしました。
 
一人、とても印象に残っている女性がいます。たいへん優秀な女性でした。
 
朝は旦那さんが子供が学校を見届け、夕方からは彼女が子供の面倒をみるという役割分担で、人より朝早く会社に来て、夕方4時に退社するという毎日をおくりながら、あたえられた役割を120%はたそうとがんばっていました。職場の評価もたいへん高かった。
 
でも、
 
彼女がインタビュー中に泣き出してしまったのです。
 
職場の人たちはとても理解があって、やさしくしてくれる。でも、緊急の案件が発生して、みんなが夜遅くまで働かなければいけないとき、自分だけ先に帰らなければいけない。それがとてももうしわけなくてつらい。
 
そう言って彼女は泣きました。ほんとうにかわいそうだと思いました。
 
ヨーロッパでは女性がすごく活躍しています。活躍できる社会システムが整っていて、子供を産んでも、2週間もすると普通に会社に出勤します。
 
そのシステムとはベビーシッターです。
 
このベビーシッターの文化と仕組みの元は、奴隷制度や召使いの仕組みだと思います。
 
ヨーロッパは昔から、家に召使い一緒にすみ、子育てをするというのがあたりまえの社会でした。
 
奴隷制度はなくなりましたが、奴隷や召使いがしていたことは職業として残りました。だから、ベビーシッターがとても当たり前のこととして社会にねづいている。
 
一方、日本に奴隷や召使いが家にいた過程はそんなにありません。
 
日本では、子育ての仕事は大家族のなかで、おじいちゃん、おばあちゃんがやっていました。
 
核家族になって、子どもの面倒をみる人がいなくなりましたが、その仕事は職業としては普及していません。
 
おじいちゃん、おばあちゃんは家族だったからで、家に他人がいっしょに住むという文化がないからだと思います。
 
日本は女性が働きやすい国のランキングで、欧米諸国と比べて低く、先進国のなかでは下から数えたほうが早い。
 
女性の収入も夫並みに稼いでいる人はわずか5%、フランスでは40%、イギリスや韓国でも25%あります。
 
ほんとうに女性が働きやすい日本をつくるためには、歴史と文化がことなるヨーロッパやアメリカを参考にするのも必要ですが、制度だけ導入しても、今回の小泉大臣の育休のように大きな議論をよんでしまいます。
 
日本独自のおじいちゃん、おばあちゃんにかわる子どもを育てる仕組みをつくりあげていく必要があるんだろうと思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt